【マレーシア現地レポート】観光地を訪問し考えるSDGs、多民族・多様性が留学人気にも
視察旅行で感じた現地のSDGs
マレーシア政府観光局主催の視察旅行が8月15日~19日に実施されました。マレーシア航空(MH)が日本航空(JL)との共同事業で羽田/クアラルンプール間を新規就航し、その初便での視察でした。弊社でペナンのランド手配をさせていただいた関係からマレーシア政府観光局マーケティングマネージャーの佐伯道子氏に視察旅行の感想を伺いました。
マレーシアは2022年4月1日に約2年もの間、観光客に閉ざしていた国境を開放し、段階的に制限を緩和しています。現在はワクチン接種に関わらず入国前後の検査や隔離はなく、コロナ前と同様に観光目的の入国ができます。
今回の訪問は私自身も約2年半ぶりとなりました。クアラルンプールとペナン島を訪問しましたが、どちらの都市でも感じたのが、環境に配慮した取り組みが街全体で進んでいた事です。コロナ前は街中で見かけるゴミ箱は分別タイプでないものがほとんどでしたが、今回各都市で見かけたごみ箱はどこも分別になっているのが目に付きました。
また宿泊したパークロイヤルコレクション・クアラルンプールでは客室にはペットボトルのお水は無く、洗面台の横にろ過水用の蛇口が付いていましたし、シャングリ・ラ・ラサ・サヤンペナンでもお水は瓶のボトルを使用していました。細かな部分ですが環境への配慮が日常生活の一部となっている事を実感しました。
そのほか新スポットやツアーで訪問する観光地、レストラン、ホテル等の様子を見ました。入店時にはアルコール消毒や感染リスクに関する案内はありますが、それ以外はコロナ前と変わらない事に驚きました。コロナ禍で座席の制限や入店チェックなどかなり厳しい対策をしていたのを知っているので、あまりの日常ぶりに驚いたというのが本音です。
ただ国民の感染防止に対する意識は高く、屋外でのマスク着用義務は解除されているものの、人の多い場所では、ほとんどの方がマスクを着用しています。抗原検査キットも1つ5リンギット(約150円)程度でドラッグストアで気軽に購入できるので、オフィスや家に常備し、少し体調が悪い時は簡易キットで検査したり、陰性でも場合によっては自宅で仕事をしたりしているそうです。
「多民族・多文化」のマレーシア留学が人気
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、元マレーシア政府観光局の徳永誠氏がペナンにある国立マレーシア科学大学(USM)にて勤務を開始されました。多民族・多文化、英語などここ数年で日本でも留学先として人気が出ているそうです。徳永氏にコロナ下の留学の状況を伺いました。
今年8月に国立マレーシア科学大学(在ペナン)の日本文化センター長に就任した徳永です。コロナ禍により世界中の観光産業が大きな打撃を受けましたが、一方でこの厳しい状況下において、マレーシア留学を目指す日本人学生が急増中です。マレーシアの高等教育機関(大学及びカレッジ)に在籍の日本人留学生は2011年にわずか177名だったのが、今年は3000名を突破しました。
また、新規ビザ申請数では、全世界からの留学生のうち日本人が昨年トップ10入りし、2022年の第2四半期には6位に急上昇しています。お手頃な価格で安心して留学や教育旅行ができることに加え、マレーシアの強みである「多民族・多文化」の魅力や英語でのコミュニケーションに対する認識や評価が高まっていることを強く実感しています。今、最もホットな留学先のひとつであるマレーシアへの教育プログラムがお勧めです。私共のオフィスでも情報提供など支援させていただきますので、是非お気軽にご相談ください。
海外の教育旅行先として、再注目されているマレーシア。親日国や治安の良さ、旅行費用の比較的安いこともありますが、教育旅行先として最も適した「豊富な学習要素や体験プログラム」の多さが挙げられます。また、公用語はマレー語ながら、ほとんどの国民が英語を話せ、さらに中国語やタミル語も行き交う多言語国家ということもあり、語学学習という観点でも注目を浴びています。近代都市であるクアラルンプール、ユネスコ世界文化遺産のあるペナン島、原住民族や自然いっぱいのボルネオなど、いろんな魅力あふれる素材の宝庫マレーシアで皆様をお待ちしております。
SMIトラベルマレーシア・ペナン支店長
2000年からマレーシア、ペナン島に移住し22年。ホテル業界から現職に転職し、観光業、畳物販業、撮影コーディネートの傍ら「ココナッツクラブ」というロングステイや留学のサポートクラブも運営。弊社SMIトラベルのホームページでは「旅xSDGs」として拠点都市におけるSDGsの取り組みについても紹介しています。