【タイ現地レポート】入国事前手続き撤廃で日本人旅行者急増、大麻合法化による影響は?

  • 2022年8月25日

タイ国内の規制、全77県がグリーンゾーンに

 これまでタイ政府は各県を感染状況に応じてレッドからグリーンまで5段階の規制のグループに分類し、観光地には特別配慮したブルーゾーンを設けていましたが、6月23日の発表で全77県をグリーンゾーンに定めました。これにより政府の許可が降りれば深夜0時以降のアルコールを提供する飲食店の営業が認められ、2千人以上の集会も認められました。バンコクの繁華街の飲食店やナイトクラブ、南部の島のビーチでのパーティーなどでも深夜0時以降営業しています。6月下旬にパタヤのウォーキングストリートに行きましたが、夜間でも海外からの観光客で溢れていました。

 マスク着用義務も6月から任意になりました。しかし8月現在でも街ではマスクをしたタイ人がほとんどです。一方で外国人の多い観光地では外国人は当然のことながらマスクをせず外を歩いていますし、タイ人もマスクをしていない人が多いですが、義務ではないにしても公共施設では着用をお願いしているケースもあるため、渡航の際は必ずマスクを持っていくことをおすすめします。

タイで4回目のワクチン接種とワクチンパスポート取得

 タイでは今年1月から医療関係者から順に4回目のワクチン接種を受け付けており、8月現在、外国人であっても条件を満たせば無償で4回目のワクチンを受けることが出来ます。筆者は6月にタイに帰国した際に条件を満たしていたため、3回目と同じバンコクのMedPark病院にて接種しました。MedPark病院ではワクチンパスポートの取得も平日のみ予約制で受け付けています。筆者は大学生時代にバンコクの赤十字病院にて、発展途上国で感染リスクのある疫病のワクチンをいくつか接種しており、そのワクチンパスポートを更新してもらえると期待していましたが、コロナに関しては別冊を新たにもらいました。今後ワクチンパスポートの運用について各国で議論され、本当に必要なのかという疑問もありますが、タイでワクチンを摂取した人は簡単に取得できるので是非MedPark病院のホームページから予約してみて下さい。

筆者のワクチンパスポート。右側が新しいコロナ専用のワクチンパスポート。


隣国も続々と開国、ビザランする旅行者も増加

 ここまで記載した通りタイ入国と国内の活動の規制が次々に撤廃されていますが、日本人の観光目的での滞在期間はコロナ禍以前と変わらず30日となっています。イミグレーションオフィスに申請するとさらに30日延長出来ます。筆者は自宅マンションがあることを証明したことで60日以降もコロナビザという特別措置で現在もタイに滞在することが出来ています。ですが、コロナビザを申請した旅行者に必ずビザが発給されるということではなく、帰国のフライトがあるため発給を拒否され、帰国を促される可能性もあります。

 その解決策として隣国へのビザランツアーを販売している旅行代理店が出てきています。8月16日現在隣国のカンボジア、ラオスについてはおおよそタイと同じ入国のルールが制定されています。コロナ保険加入は任意、ワクチン証明書を提出すれば隔離や陰性証明書の提出の必要がないなどです。アライバルビザなどの細かな違いはありますが、日本からタイに来た際の書類だけで隣国に入国することが出来ます。コロナビザの申請が1900バーツなのを考慮すると、国境を超えるという手間はありますが、料金面ではさほど大差はないので、隣国を周遊してタイに戻るという東南アジア長期周遊プランもおすすめです。

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