JALとトリップアドバイザーが協業、海外向けに訪日サイト
▽国内線外国人旅客は20年までに倍増、「2桁億円の増収」へ
二宮氏は「Untold Stories of Japan」について、「トリップアドバイザーの良さは“中立的な口コミ”なので、中立的なものにする」と強調。「JL自体をアピールするためのものではなく、訪日旅行の総需要の拡大のためのもの」と語った。JLは「JAL Guide to Japan」で提供するコンテンツの一部などを提供するほか、自治体や観光関連企業・施設などに対し、同サイトの活用を促し、映像コンテンツへの協賛などを募る。旅行商品の販売の可能性については「未確定」と回答した。
JLを利用する外国人旅行者は、国際線では乗客の40%、国内線では2%を占める。二宮氏は国内線について「20年までに2倍(の4%)にしたい」と意欲を示した。売上高の目標については具体的な説明を避けたが「1桁億円ではなく2桁億円の増収をめざしたい」と説明。ユニークユーザー数は「JAL Guide to Japan」の10倍にあたる1000万人をめざすという。
同サイトでは、訪日客が東京、大阪、京都の3都市に集中していることを受け、外国人への認知度が低い地方を中心に全国の映像コンテンツを掲載する予定。当初は東北の松島、沖縄の宮古島や石垣島、九州、東京近郊の都市について、観光スポットやレストラン、アクティビティ、行事などの映像を公開し、閲覧ページには各スポットの口コミや位置情報などを載せる。あわせて「JAL Japan Explorer Pass」の紹介もおこなうという。まずは中国、韓国、インド、タイ、オーストラリアなど、アジア太平洋地域の13ヶ国・地域で提供を開始し、将来的には対象を全世界に拡大。開設当初は英語に加えて中国語繁体字、タイ語での提供を予定する。