DeNAトラベル、イベント開催で差別化、新社長も「リアル」評価
▽大見新社長も意義評価、「リアル」で差別化へ
DeNAトラベルでは9月1日付けで社長交代人事をおこなったところで、会場には就任直後の代表取締役社長の大見周平氏が駆けつけた。大見氏は12年に新卒でDeNAに入社し、直前ではカーシェアリングサービス「エニカ」の立ち上げに責任者として携わっていた人物で、DeNAトラベルはこれが初めての関わり。
大見氏はイベント開始前の本誌取材に対し、DeNAグループの他事業でもイベントを開催することが増えており、エニカでも1ヶ月に数回のペースで実施していたと紹介。DeNAトラベルでのイベント開催についても「必要」との考えで、OTAが素材販売で薄利多売に陥りがちであるのに対し、「JTBなどの旅行会社が作り上げてきた安心安全や“なんとなく好き”といった世界観を、こうした取り組みで作っていきたい」と、当初の「第三の軸」と通じる考えを披露。
その上で、「ここでの体験が旅行体験に結びついているかはこれから観てみないと分からない」としつつ、「リアルな場、リアルな感動が口コミにつながると思っている」と語り、今後も継続的に同様の機会を設けていきたい考えを示した。