ゴールドコースト、インセンティブで選ばれる理由
ゴールドコーストが選ばれる理由は他にも
インセンティブを企画するうえでのゴールドコーストのメリットは、バラエティーに富んだ仕掛けやアクティビティだけではない。「なによりも年間平均300日の晴天は大きい」とゴールドコースト観光局日本地区マーケティングマネージャーの小林芳美氏は話す。1日のうちで雨が降ることもあるが、海洋性気候のため雨雲はすぐに過ぎ、あとには抜けるような青空が広がる。晴天率が高ければ、いろいろな屋外企画も立てやすいし、なによりも参加者の印象が随分と違ってくるはずだ。しかも1年を通して温暖な気候のため、季節を選ぶ必要もない。
また、ビーチリゾートと内陸部のヒンターランド、異なる環境を手軽に、しかも時間をかけずに楽しめる点も大きな魅力だ。ビーチから熱帯雨林地帯までは車でわすが45分。内陸部は「ゴンドワナ多雨林」としてユネスコ世界自然遺産にも登録されているため、オプションでのツアーでも参加者の関心を惹きつけるデスティネーションになるだろう。
クィーンズランド州はサマータイムを導入していないので、日本との時差は通年で1時間。時差がないとも言ってもよく、「効率よくツアーを企画できる条件も整っている」と小林氏。さらに、ゴールドコーストには成田からジェットスターの直行便が飛んでいるほか、シドニー経由や第三国の航空会社を利用したアクセスもよく、大型インセンティブでもグループを分けて送客することが可能だ。
イベントベニューも豊富にそろう。テーマパークのほか、ホテルではカジノ併設のジュピターズ・ホテル&カジノ、高級感たっぷりのパラッツォ・ベルサーチ、サーファーズパラダイスの中心にあるヒルトン・サーファーズ・パラダイスなど多彩。ゴールドコーストのランドマークになっているQ1タワーのスカイポイントでもファンクションが開ける。78階のスペースでは立席で120名、着席で80名の対応が可能だ。
ゴールドコースト観光局では、100名以上の団体に対して、バナーの設置、ガイドブック、地図、観光局CEOからのウェルカムレターの提供などのサポートをしている。今月には、日本から1200名の大型インセンティブを迎える予定だ。
取材:山田友樹