12年ロングステイは推計147万人-30代が増加傾向、マレーシア人気継続
▽希望滞在期間は長期化傾向に、予算は15万円以下
また、調査Aでロングステイ未経験者に希望滞在期間を聞いたところ、1位が「1~3ヶ月未満」(34.8%)、2位が「3~6ヶ月」(15.3%)、3位が「1年以上」(15.0%)となった。昨年は1位は同様、2位は「1ヶ月未満」、3位は「3~6ヶ月未満」だったことから、長期滞在希望者の増加がわかる。また、調査Aでロングステイ経験者に同様の質問をしたところ「3ヶ月未満」(71%)が大変を占めた。一方調査Bでは、1位が「2週間~1ヶ月未満」(28.2%)、2位が「1~2ヶ月未満」(24.6%)、3位が「2~3ヶ月未満」(13.7%)となった。
ロングステイの滞在費用については、調査Aでの未経験者による予想では1位が「10~15万円」(31.2%)、2位が「15~20万円」(27.6%)、3位が「20~25万円」(13%)。経験者が実際に使った費用も同様の順位となっており、割合もほぼ同様だった。
▽目的は異文化体験、医療面に不安-不特定多数は滞在費用を重視
ロングステイの目的についての質問では、調査Aでは「異文化に興味がある」が最も多く、次いで「好きな国に住みたい」「避暑・避寒」となった。調査Bで「ロングステイ効果として何が期待できるか」を聞いた質問でも「異文化交流できる」が第1位。「言葉の習得」「人生の活性化」と続いた。
滞在先でしたいことや過ごし方については、調査Aでは「のんびり」「周辺観光」「趣味・スポーツ」「語学習得」「史跡・美術館めぐり」が昨年と同様上位5位を占めた。調査Bでは「豊かな自然の中でのんびりする」「その土地の生活や習慣に触れる」「その国や周辺国へ観光に出かける」が多かった。調査Bのロングステイ先で楽しみたい趣味やスポーツの1位は「美食(外食)」。2位以下は「ウォーキング、ピクニック、ハイキング」「動植物園、水族館、博物館、テーマパーク巡り」「語学習得、資格習得、研究活動」「ドライブ」で、昨年は語学習得関連が1位だったが、今年は食に興味が集まった。
また、調査Bでロングステイをする場合の行き先の決定基準を尋ねたところ、「治安の良さ」が最も多く、「滞在費用が手ごろ」「政治・経済・社会的な安定」「生活物価が安い」「親日的な地域」と続き、ロングステイ先として検討する際は、治安や費用面を重視しているという結果が現れた。
ロングステイ先で不安に感じることは、調査Aは医療が1位で、治安、言葉、資金、留守宅と続いた。年代別では、30代未満は言葉が1位、30代以降は医療が1位だった。ロングステイ経験者への質問でも、不安だったことの1位は健康で、2位は言葉、3位以下は事故・天災にあう、泥棒、食事となった。
一方、調査Bのロングステイをする場合の不安や障害を尋ねた質問では、1位は「滞在費用がよくわからない」、2位は「異文化の知識がない」、3位は「留守宅管理」となり、医療関連について「持病が心配」という回答は6位にとどまった。