▽外交・政治的状況と観光交流の区別「望ましい」、認識共有

　協議会では700万人の目標設定のほか、観光交流のさらなる促進に向けた協力事項として、原則として日韓間の政治や外交上の状況に影響を受けることなく観光交流が推進されることが望ましいとの認識を共有。両国間の確認文書では「観光交流がよりよい日韓関係を築くための基盤として不可欠な要素の一つ」であるとし、日韓間の諸問題に関係なく観光交流が推進されるべきとの認識を双方が持ち、それぞれの国内でもその認識が共有されるように努力するとした。

　加えて、自然災害や疾病などのリスクに対する相互協力についても合意。自国内でこうしたリスクが発生した際は、安全情報や対応状況などの正確な情報を収集して外国人旅行者に迅速、的確に情報を発信。一方、相手国でのリスク発生に対しては、相手国の状況を自国内に正確に伝達するとともに、相手国の風評被害軽減のための活動に協力し、外交当局とも連携して復興に合わせた適切なタイミングでの渡航情報の更新や緩和に努めることとしている。