現地レポート:パラオ、ウェディングの新デスティネーションに
潜在力高いパラオのウェディング
ユニークなスタイル、独自性が強みに
ユニークな挙式は思い出深く
雨天の場合は屋内で対応
グアムやサイパンと違い、パラオには結婚式用のチャペルがない。ウェディングを行なう場合は、地元の人々も利用する教会での挙式が一般的である。しかし近年ではさまざまな挙式スタイルがお目見えしており、ホテルのビーチやクルーズ船、ユニークなところではドルフィンウェディングなどが主流だ。
ドルフィンズパシフィックでは一般客の帰った後、夕方4時から挙式ができる。ウェディングドレスやタキシードを着用したままイルカと触れ合うことができるのがおもしろい。ジャンプするイルカを背景に記念写真を撮ることも可能だ。クチュール・ナオコを通して予約した場合、ドレスを同社からレンタルすることになるが、植村氏によると「ドレスが濡れることは承知の上。問題ありません」とのこと。
定員300名のレストランシップ、シーバードクルーズでは船上挙式が可能だ。ヤシの葉で編んだラグをバージンロードに見立て、デッキには祭壇と参列者用の椅子を設営。ミュージシャンとダンサーも入っており、地元のラブソングなどが奏でられパラオらしい明るい雰囲気だ。かなり日差しが強いが、太陽の下での式を望むなら喜ばしいことだろう。
挙式後はシャンパントスのほか、船上でのコースディナーなどを盛り込むことができ、参列者がいる場合は挙式会場からの移動がなくてよさそうだ。海上からコロール島とバベルダオブ島を結ぶKBブリッジをバックに記念写真を撮ることができるのも、船上挙式ならではの特典である。
パラオパシフィックリゾートのビーチでのホワイトビーチウェディングは、沈んでいく夕陽を眺めながらの挙式。ビーチは解放されているので、ホテルゲストからもフラワーシャワーなど温かい祝福が受けられる。最後にパラオの神話や伝説を彫刻した工芸品のストーリーボードが手渡されるところがオリジナルだ。
挙式を催行するのは現地のホテルや旅行会社などだが、日本人による運営も多く、日本語での対応にも問題はない。天候に左右されることが多く、雨の場合はホテルのロビーなど屋内での挙式となってしまうものの、混みあうことがないため、そのときの状況に合わせてフレキシブルに対応してくれるところが、パラオウェディングの最も大きなポイントであろう。