ANAグ、12年度営業利益、過去最高の970億円
コスト削減で増益、売上高は国際線が牽引し4%増
▽13年3月期の連結予想、営業利益は13.4%増の1100億円見込む
2013年3月期(2012年4月1日~2013年3月31日)の連結予想は、売上高は6.3%増の1兆5000億円、営業利益は13.4%増の1100億円、経常利益は2.3%増の700億円、当期純利益は42.0%増の400億円を見込む。営業利益にはエアアジア・ジャパンの売上高80億円が含まれる。
2012年度は「2012年-13年度ANAグループ経営戦略」のもと、マルチブランド戦略の確立、グループ経営体制改革、構造改革によるコスト競争力強化をめざす。路線網では、国際線旅客事業を中心に、新たに14機導入する計画のB787型機を活用した新路線の開設を実施する。国際線では長距離路線と接続需要に重点を置いたネットワークの構築による収益性の向上をはかる。北米やアジア路線のネットワークを拡充するとともに、ジョイントベンチャーによる増収へも取り組んでいく。
一方、国内線では需給バランスの最適化を実現し、顧客サービスの刷新で競争力の維持向上をめざす。さらに、エアアジア・ジャパンのLCC事業で国内、海外ともに新規需要の創出・喚起をはかり、グループ全体の利益拡大をめざすとした。