トップインタビュー:大韓航空日本地域本部長 權炳燦氏
震災乗り越え日本発需要はプラス成長
韓国発も今年後半に回復見込む
-地方への新規路線の可能性はいかかでしょう
權 定期便は札幌から九州まで全国を網羅しているので、その可能性は低いだろう。定期便の新規路線よりも、KEとしては需要を見極めながらチャーター便の活用を進めていきたい。現在でも、修学旅行やインセンティブなどの需要を満たすチャーターのほか、成田、関空、中部にナイトステイする機材を活用してグアムへ、またラスベガス、ハワイ、ケアンズなどに飛ばす第三国チャーターをおこなっている。これからも、旅行会社のニーズと我々の支援体制が合致すれば積極的に進めていきたい。
-仁川空港以遠の旅客取り込みについてお考えをお聞かせください
權 仁川空港は昨年開港10年を迎えた。KEは仁川をベースとして多様な路線を持っている。例えば、シェムリアップ、チェンマイ、カトマンズ、フィジー(ナンディ)、プラハ、マドリッド、テルアビブ、ラスベガス、サンパウロなど日本から直行便のないところへも多く、日本市場でも販売にもつながっていると思う。
特に日本の地方空港から海外に出る場合、羽田から成田への移動を考えると、仁川で乗り継ぐ方が利便性は高いのではないか。日韓線を利用する日本人乗客のうちおよそ15%が、仁川で以遠路線に乗り継いでいるのが現状だ。付け加えるなら、最新のエアバスA380型機を成田/仁川線だけでなく、ニューヨーク、ロサンゼルス、香港などにも飛ばしているので、その快適性を楽しんでいただきたい。