「のぼせもん」が見る伝統産業の課題と選択-有田焼しん窯8代目当主 梶原茂弘氏、伝統工芸士 橋口博之氏
作り手と買い手の距離を縮めて「行ってみたい町」へ
これからは個々の窯にこだわらないチームが必要
「有田焼」と聞くと、美術品や日常使いにはちょっと手が出しづらい食器を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。かつて国内でなくてはならない存在感を誇った陶器産業だが、近年は生活様式の変化や輸入品の拡大を受けて市場は減少し、そこにコロナ禍が更なる追い打ちをかけている。観光産業に相通じる課題を抱える業界で、伝統を守りながらも生き残りをかけた変化への挑戦を続ける「のぼせもん(佐賀の言葉で熱血漢)」、有田焼しん窯の8代目当主の梶原茂弘氏と伝統工芸士の橋口博之氏に話を聞いた。-はじめにしん窯の紹介と自己紹介をお...