大分・豊後大野市の逆襲 地域素材を商品化(1)

大分県豊後大野市が本格的に観光客の誘致に取り組んでいる。2014年に設立した一般社団法人ぶんご大野里の旅公社を中心に、市内観光素材の商品化に乗り出した。原尻の滝、市内に点在する磨崖仏にスポットを当てている。同市は県南部に位置し人口3万6千人。大分県が掲げる「日本一のおんせん県おおいた」の中にあって、市内には著名な温泉地はない。観光スポットとして知られているのは、東洋のナイアガラと称される幅120メートル、高さ20メートルの原尻の滝ぐらいだ。一方で、市内には数多くの磨崖仏が残る。もともと大分県は仏教文...