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サン・プリンセス、外国船で旅する日本とアジア、初クルーズ乗船

  • 2013年5月28日

 プリンセス・クルーズが今年スタートした日本発着クルーズ「ジャパン・ホームポート・クルージング」は、外国船の雰囲気を楽しみながら日本沿岸と北東アジアを巡り、「日本の良さを再発見できるテーマ性に富んだ内容」としたのが特徴。日本発着クルーズならではの特別サービスも設定しており、新しいプリンセス・クルーズの試みに、海外から参加するプリンセス・クルーズのリピーターもいるという。今回は日本発着クルーズのデビュークルーズ、4月27日から5月6日の「洋上のゴールデンウィーク日本・韓国9泊10日間」で見たオリジナルサービスを中心に写真で紹介する。

取材:山田紀子

  • いよいよデビュークルーズが出航。大桟橋では歓迎セレモニーが行なわれ、大勢の市民とツアーを販売した旅行会社が横断幕を出して見送った。広島、長崎、釜山、博多に寄港する9泊10日のクルーズが始まった。

    大勢に見送られて出航

  • 出航は17時00分だが、乗船は13時00分からスタート。ビュッフェランチなど一部サービスも開始しており、早くもクルーズの雰囲気を楽しめる。今回は鏡割りのイベントも実施。蓋が硬くて割れないハプニングもあったが、乗客に日本酒が振る舞われた。

    出航前の船内では鏡割り

  • 最初の終日航海日となった2日目の夜、プリンセス・クルーズ名物のシャンパンウォーターフォールが行なわれた。フォーマルでドレスアップした乗客がアトリウムに集結。乗客がシャンパンを注ぎ、写真を撮影してもらえる機会もある。

    名物、シャンパンウォーターフォール

  • 間もなく広島へ到着。朝焼けのなか、今クルーズ初の寄港地へ思いを馳せる。近づくにつれて島々が現れ、まるで島々に迎えられているよう。クルーズならではの瀬戸内の景色だ。

    広島寄港の朝の風景

  • 長崎・松が枝国際観光船ふ頭に寄港中のサン・プリンセス。長崎港は大通りに面し、アクセスが便利。また、ダイヤモンド・プリンセスとその姉妹船、サファイア・プリンセスが建造されたゆかりの深い土地でもある。

    長崎に寄港中のサン・プリンセス

  • プリンセス・クルーズは米国のクルーズ会社が運航するプレミアム船。船に戻ると、外国の雰囲気が楽しめるギャップも楽しみの一つ。ウェイターやルーム・スチュワートは英語を話すが、メニューは日本語訳がある上、丁寧な対応なので英語が苦手な人も無難にやりとりしていたようだ。

    米国プレミアム船のサービス

  • 飲食施設はメインダイニング、ビュッフェのほか、ステーキハウス、ピッツェリアなどバラエティ豊かで飽きさせない工夫をしている。ダイニングでは航海中に1回、イタリアンをテーマにしたメニューが用意され、ウェイターは陽気なイタリアの水夫風に。

    ダイニングのテーマナイト

  • 釜山は国際フェリーが発着する国際旅客ターミナルではなく、影島にある国際クルーズターミナルに着く。チャガルチ市場付近まで送迎バスが運行され、乗客は無料で利用できた。

    釜山ではチャガルチ市場付近に送迎

  • 博多は5月3日、4日と停泊。博多どんたくに参加するツアーも実施され、出航時には野和太鼓の見送りも。このほか日本の寄港地では広島停泊中に神楽伝統舞踊のショー、長崎出航時はドラゴンダンスの見送りなど地方の郷土芸能が楽しめる機会もあった。

    博多どんたくにあわせて寄港

  • 日本発着クルーズのオリジナルサービスの中で、最も特徴的なものの1つがスシバー。板前はロサンゼルスで約10年、寿司を握っていた日本人。寿司は3米ドルから。日本酒も提供する。

    スシバーがオープン

  • スシバーは有料レストランで、マグロは5.5米ドル、ボタンエビは5米ドル。今後はロサンゼルスで人気のネタなどバラエティを広げたいとの考えもある。

    スシバーの握り寿司

  • 食事では日本食の用意もある。メインダイニングでは和定食の朝食、ビュッフェでは味噌汁、白米を提供。日本寄港日はビュッフェでヌードルコーナーや寿司コーナーを用意し、特に寿司コーナーは行列ができていた。

    メインダイニングの和朝食

  • 図書室とプレイルームは、多くの人が利用していた場所の一つ。外国客船に珍しく日本図書が充実していたのも、今回のクルーズにあわせて用意したものだろう

    充実の日本図書

  • スパのサウナは無料で利用が可能。ドライサウナとミストサウナがあり、バスタブのないキャビンの利用者のなかには、湯船で体を温める代わりとして利用していた人も多い。

    サウナ

  • 船内では様々なイベントが行なわれる。写真は料理長によるクッキングデモンストレーション。英語で進行だが、ジャパニーズホストのノブコさんがタイミングよく日本語で解説してくれる。

    船内イベントとジャパニーズホスト

  • クルーズ中は毎晩、シアターでショーが繰り広げられる。プリンセス・クルーズ所属の歌手とダンサーによるプロダクションショーのほか、ピアニストやマジシャンなどのゲストによるショーも上演

    シアターでのメインショー

  • クルーズ中は天候に恵まれ、日中は雨はほとんど降らなかった。特に後半は夏日になり、この季節の日本沿岸クルーズでは珍しく、終日航海中にもプールで泳ぎ、デッキで日光浴をすることもできた。

    天気に恵まれ、賑わうプールサイド

  • 日本発着クルーズには日本人向けのオリジナルサービスが用意されているが、最も印象的なのはやはり、スタッフのホスピタリティ。積極的に日本語で話そうとするフレンドリーさも。

    フレンドリーなスタッフ