韓国の「今」を駐在員の視点から-旧大統領府「青瓦台」、一般開放で人気観光スポットに
韓国における新型コロナ感染者数は、3月の中旬にむかえたピークから速い速度で減少していましたが、6月下旬よりゆるやかに増加に転じています。韓国政府は新型コロナウィルス感染症対策の基本方針を、4月下旬に完全なウィズコロナへと転換、飲食店、スポーツ観戦、イベント、エンターテイメント施設など、各方面での大幅な規制緩和が行われました。
今回は現在の新型コロナウィルスの感染状況のレポートに加えて、5月10日から市民に公開された旧大統領官邸青瓦台(チョンワデ)をご紹介します。
現在の新型コロナウィルスの状況
韓国では4月以降、飲食店の営業時間、マスク着用の義務などの一部を除いて、行動規制のほとんどが解除され、日常的な市民生活においては、ほぼコロナ前の状況に戻っています。3月中旬には1日当たりの新規感染者数が40万人を超えましたが、その後は右肩下がりに減少を続け、6月に入ってからは1万人を下回るようになりました。しかし、6月下旬より再び上昇傾向に転じ、日本と同様にこれから再び大きな波に襲われる可能性が指摘されています。
感染者 | 死者 | 重傷者 | 致命率 | 1回接種完了 | 2回接種完了 | 3回接種完了 |
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1839万5864人 | 2万4574人 | 56人 | 0.13% | 4506万9257人 | 4463万0796人 | 3337万5372人 |
業種 | 規制緩和内容 |
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交通 | マスク着用義務 |
学校 | 登校許可、換気徹底 |
企業 | 常勤業務 |
レストラン | 24時まで |
スポーツ観戦 | 屋外スポーツ全面解除 |
宗教活動 | 全面解除 |
クラブ・カラオケ | 24時まで |
海外渡航・出入国状況
6月8日より、海外から韓国に入国する旅行者は、陰性証明書を所持していれば、国籍、ワクチン接種の有無に関わらず、入国後の自宅隔離をする必要がなくなりました。これにより海外旅行の需要は増加すると期待されていますが、現在の国際線空路便数は、未だコロナ以前の15%に留まっており、現実的には海外旅行の需要回復にはまだかなり時間がかかるものと思われます。海外旅行を取り扱う旅行会社、インバウンド客を期待するホテル、観光施設業者など、まだしばらくの我慢が必要なようです。
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