IT系に行った元社員が振り返る今週のニュース ー 週休3日になったら業界にはすごい追い風?
今週の1位はKNT-CTの連結業績でした。こういう記事は皆さん気になるようで、多くの方に読んでいただけるもののなかなかコメントがつきません。なんてコメントしていいかわからないというのが、正直なところかなと思います。
私としては、第3・第4四半期の業績回復は業界としても明るい材料だなと思っていまして、大手といえども旅行需要がなくてどうしようもなかった時期を考えると、確実な需要の戻りが感じられて前向きになれます。固定費の圧縮も凄まじいものがありますし。2019年水準まで需要が戻れば復活してみせるという、プライドのような強い意志を感じます。ただ、需要が実際にどこまで戻るのか、戻ったとして結局各社の値引き合戦になったときに経費や利益率を想定通りに推移できるのかというと、ちょっと見通しが甘めな気もしますが……一方で毎期営業外利益を黒字にされているのに、今期予想ではそこを0にされているのも気になります。まあ文字通り営業外ですから読めないというだけの話なのかもしれませんが。
観光産業が触れねばいけないところに触れられているのが今週のオダギリ氏の寄稿記事です。知床のあの事件、観光産業としては絶対に起こしたくない事件でした。「安全管理をきちんとしていない一社が引き起こしたこと」なのか、行政や業界全体によって防げた事故なのか……ただでさえ弱っているところではありますが、もう一度見直し検討を本来すべきなのでしょうね。
もう一つ、オダギリ氏が触れられていた中で個人的に面白そうなのが週休3日制。1従業員としてはもちろんウェルカムですし、観光産業やエンタメ業界にとっても追い風になりそうな制度ですよね。昔北欧だったかイギリスだったかわすれましたが、週休3日にして総業務時間をへらしても、週休2日の時よりも成果が高かったという研究がネットでプチバズリしました。拘束時間が減って成果が上がるなら万々歳というのももちろんですが、休みが増えると単純に消費者の可処分時間が増えるわけですから、趣味に費やせる時間が増えます。やはり旅行というのは時間が取られるゆえに、仕事をリタイアされた高齢者の方や学生がターゲットになりやすいのでしょうが、週休3日になれば国内旅行やアジア旅行はぐっと行きやすくなります。テレワークもかなり浸透しましたし週休3日も是非浸透して業界に追い風になって欲しいところですが、テレワークの何十倍もハードルは高そうですね……。ちなみに私に休みが増えたら、追加で年2回くらいは旅行を増やしつつ、たまりにたまった積読の消費にあてますね。