まちづくりは「よそ者・馬鹿者・若者」京都和束町の事例-KYOTOyui 近藤芳彦氏寄稿
初めまして株式会社KYOTOyuiの近藤芳彦です。2006年にトラベル京都という旅行業をスタートさせ、立上げ当初から京都に来られるお客様をターゲットに事業を進めてきました。そして法人を立ち上げた2016年から「観光×地域」「観光×産業」「観光×文化」という考えで、あらゆる活性化を目指し今まで取り組んでまいりました。その「観光×○○」について、実施してきた事業や考え方などについて、これから寄稿していきたいと思っております。
先ずは現在も取り組み続け、実施してきた事業として、観光×宇治茶(農業)についてですが、皆さんは宇治茶の主産地である「和束町/和束茶」はご存じでしょうか?
過去に「まちづくり」にかかわらせていただく時期があり、観光業としてのかかわりの結果がこのような「まちづくり」にまで発展する!という事を目の当たりにした内容をお伝えさせていただきます。
和束町は日本遺産や京都府景観資産登録第一号に選ばれており、2019年までは外国人観光客を見ない日がないぐらいの賑わいがあった場所です。その和束町で2012年に観光アドバイザーとして赴任したころは観光客数もまばらで、京都府観光入込客調査報告書によると年間3万9000人(外国人旅行者数39人)ほどだったのが、2015年には8万1000人(外国人旅行者数3200人)、2016年には観光入込客数の増加率は京都府26市町村中、第2位にまで上がるきっかけを町の方とご一緒に一翼を担うことが出来ました。
さて観光客が来ない町に何故その様な結果を創ることが出来たのか?それは地域の「人」のご尽力が全てだと考えております。簡単に申し上げられない程の地道な歩みがありましたが、和束町には素晴らしい「人」が他の町に比べて多かったからだと思っております。そのよう「人」に引き寄せられるように、多くの町民がまちづくりに励んでこられた結果だとも思っております。