ハワイの「今」を駐在員の視点から-2年ぶりの門戸開放、コロナ禍中に変わったことは
ハワイのワクチン接種状況
3月末時点でのワクチン接種完了者(2回接種)の割合は以下となっています。
州全体 | ホノルル | マウイ | ハワイ | カウアイ | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 74.6% | 78.0% | 68.0% | 66.0% | 71.0% |
2月 | 76.3% | 80.0% | 69.0% | 67.0% | 71.0% |
3月 | 76.8% | 80.0% | 70.0% | 68.0% | 72.0% |
同時に発表されていた年代別の接種率を閲覧すると、年齢5歳以上が37%と前月から2%増加、12歳以上は変化なく73%、18歳以上、30代、40代と、それ以降の年代も横ばいとなっていますので、現在、接種しているのは小学生が中心、という状況が伺えます。
尚、12歳以上の州民が対象の3回目の接種「ブースターショット」ですが、該当者数は約98万人と前月から4万人増えています。しかしながら、接種者は約54万人と1万人しか増えていません。
日本では「4回目接種を検討」と報道されていますが、ハワイでは米国CDC(疾病予防センター)の定める、「ワクチン接種完了者=2回接種済み」で、ブースター接種に関しては重症化予防に最適だが必須ではない、に沿っています。実際、米国内にいる限りはブースター未接種でも行動に影響はありません。従って、日本への一時帰国時の自主隔離免除の為だけに3回目接種をする、という人もいます。
ハワイで実施されている規制
米国としての規制、ワクチン2回接種及び陰性証明の提示がハワイ訪問には必要です。ただ、ハワイ州が設けていた規制、米本土からハワイ州へ訪問する米国人にもワクチン接種または陰性証明を求めていた「セーフ・トラベル・プログラム」、アメリカ50州の中でハワイだけが続けていた「屋内でのマスク着用義務」が共に3月25日をもって撤廃され、全ての規制が解除となりました。
但し、マスク着用に関しては例外があり、公立学校、刑務所、市バス、空港では引き続き着用が必要です。また、各企業や施設の判断でマスク着用を求めることが可能となっていますので、しばらくはマスクを持ち歩く必要があります。
マスク規制撤廃に関する市民の反応ですが、歓迎する人が多い一方、新型コロナウイルスが消滅した訳ではないので、引き続き屋内では着用している人も少なくありません。また、入店時の検温を続けるレストランなど、顧客に安心感を与えられるよう慎重な対応を残している店舗もあります。
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