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【上海現地レポート】人気のeスポーツホテル?航空市場は回復傾向

 2022年の旧正月休暇中に、上海は合計1100万人の観光客を受け入れ、177億元の観光収入を得ました。上海税関の統計によると、浦東空港税関の出入国人数は42000人で、2021年同時期の倍になりました。
※この記事は3月4日の情報を基に執筆しています。

旧正月の豫園のお祭り

上海の旧正月休暇中の観光市場

 旧正月の期間中、最も人気のある観光地区は「外国建築展示エリア」として知られる上海の「武康路―安福路地区」です。ブロック内には90もの歴史的建造物があり、建物の平均築年数は90年です。

 対照的に、近年、さまざまな新興アートやライフスタイルブランド、美容店、衣料品店、コーヒーショップなどがこの地域に店舗、旗艦店、コンセプトストアを立ち上げています。普段から多くのインフルエンサーが訪れる安福路は、今年の春節で静かな瞬間はなく、この通りの新しい店はとても忙しい旧正月となったでしょう。

 また、今年はコロナの影響で実家に帰省できない多くの若者も上海に滞在しましたが、休暇中はいつもと比べてゆっくりとお店を訪れる時間が確保できたのではないでしょうか。

武康路古い建物のカフェ


 北京冬季オリンピックの影響を受けて、中国南部、上海の人達の中でもスキーレジャーに人気が出てきています。航空券、ホテル、ボード、スキーチケット、コーチ料金を含む南から北へのスキー旅行は、平均で約7000元の費用がかかりますが、上海の人々はスキー旅行にお金を使うことをいとわないようです。

 旧正月のちょうど1週間後、バレンタインデーが訪れました。バレンタインデーの期間中、上海のホテルの予約数は昨年に比べ160%になりました。興味深いのは、PCやゲーム機などが備え付けられているeスポーツホテルの注文数が70%増加したことです。平日は3〜4名様の部屋タイプの予約が多いのに対し、人気のeスポーツホテルのダブルルームはバレンタインデーの早い時間帯に満室になりました。また、若いカップルには映画や冬季オリンピックの観戦も人気があり、映画を観る大型テレビやプロジェクターを備えたホテルも人気が出ました。

旧正月の豫園のお祭り


特大の屋内親子遊び場

 中国経済の発展に伴い、外国の遊園地企業が中国に上陸し始め、子供たちの遊び、親子のレジャー、ショッピングを統合した大規模な屋内遊園地がさまざまな大型ショッピングモールやスーパーマーケットに登場し始めています。

 2010年以降、中国の大型ショッピングモールは発展の黄金時代に入り、ショッピングモールの数は過去10年間で10倍近く増加しました。現在、中国には14歳未満の子供が約4億人おり、国の人口の30%を占めています。また、その数は毎年2000万人ずつ増加しています。中国では、子供の消費が総家計支出の約33%を占めており、0〜12歳の子供の総月間消費量は約40億元です。これは、子どもの消費が社会的消費全体に占める割合がますます高くなっていること、家計全体の消費に占める割合が高くなっていることを示しており、親は子どもへの投資に「けち」をすることはありません。

 両親が共働きの家族が多いため、子供と過ごす時間は通常、仕事退勤後の時間と週末です。天候の影響をうけやすい屋外の遊びと比較して、安全と健康を最優先する親にとっては、大きな屋内の子供用遊園地が適しています。中国の屋内遊園地の数は、ここ数年で増加しています。現在、全国に3万の児童遊園地があります。しかし、ほとんどの子供の遊び場は基本的に同じ遊具を設置しており、大規模な遊び場でもそれほど魅力的ではないかもしれません。

 新世代の親は親子の時間により高い質を求めており、基本的なアミューズメント機能に加えて、親子公園には、相互作用、経験、創造性、およびその他の要素に対するより多くのニーズがあります。2017年、上海に初めて5000平方メートル以上の屋内の子供の遊び場が登場しました。それ以来新しい遊び場も増加し、正月のレジャーの選択肢として、子供がいる多くの若い家族に人気となりました。

モール内の特大の屋内遊び場


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