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ロサンゼルスから日本へ、一時帰国時の隔離状況

空港出発~隔離施設までの移動の流れ

 4人で第1ターミナル北ウィングまで移動し、ロビーにてホテルへの送迎バスが来るまで待機となりました。待機中もセキュリティスタッフが4人おり、その場を勝手に離れることはできませんでしたが、この時間に家族や友人がスーツケースを取りに来ることや、差し入れを渡してもらうことは可能とのことでした。また、スーツケースなど複数の荷物があり、自宅や自主隔離場所へ送りたい場合は、この時間を利用して宅配便で荷物を送ることができました。ただし、宅配手続き中もセキュリティスタッフが同行し、1人で行動することはできません。トイレには自由に行くことはできますが、喫煙等へ行くのは不可、ロビー内にあるコンビニに行くのも不可でした。

 この時点で時刻は16:40、ホテルまでの送迎バス到着が17:50。待合場所にはその他の国からの帰国者も沢山おり、この場所が結構な密になっている状態でした。

 バス車内には既にターミナル2からの乗客が15名程乗っていましたが、我々4人を含めても1人2席利用可能な人数で運行されていました。

 1時間程で都内某ホテルへ到着。到着後はホテル運営スタッフの指示で、密を避けるため数人ずつバスから降りてチェックイン手続きを行いました。チェックインでは入所案内の書類、滞在時の注意事項の説明、毎日の健康管理入力の案内がありました。こちらの健康管理入力は厚生労働省が義務付けているMYSOSとは別のものです。体温計がチェックイン時に貸出され、下記QRコードより毎朝8:30頃までに健康管理質問の回答と体温の報告が義務付けられます。

 上記の健康管理とは別途、厚生労働省のMYSOSは、隔離ホテル滞在中も1日数回の位置確認チェック、AIによるビデオ電話入電、及び健康管理入力が必要となります。

隔離施設到着後~隔離期間中

 到着日は既に夕食配膳時間が過ぎていたため、ロビーで弁当が配られました。食事の配膳時、差し入れ等がされた場合のデリバリー時、PCR検査回収の館内放送又は電話入電での指示がない限り、ドアを開けてはいけないとの念押しの案内があり、やっと部屋に入ることができました。隔離部屋までもずっとスタッフが同行します。

 部屋には6泊の隔離のためか事前にペットボトルの水が6本配布されており、足りない場合はスタッフに電話すると追加で届けられます。通常のホテルのように部屋着は準備されておらず、バスタオルやリネン類の不足は電話をすれば接触レスでドアの外に届けられ、交換等は自分で行うことになります。

 部屋の掃除は滞在中一切なく、ゴミのみの回収で、ゴミはドアの外に出しておけば夜中12時過ぎに回収に来ます。食事は朝8:30、 昼12:00、 夕18:00の目安で部屋の外へ配られます。毎朝6:30には館内放送でPCR検査の案内が流れます。PCR検査は4日目の朝と7日目(出所予定日)の朝の2回が義務ですが、館内放送は毎朝全部屋へ流れます。10:30には濃厚接触者及びPCR検査陽性者と出た人向けの館内放送が毎日流れます。

 部屋には電子レンジが無く、6日間冷たい弁当を食べることになりますが、湯沸かしポットはあり、持参したインスタントコーヒーやお茶、味噌汁、カップ麺など少しだけですが温かいものを食べることが可能です。弁当の内容やフードデリバリーサービスの利用が可能かはホテルによるため参考までとなりますが、私が隔離されたホテルでは寿司などの生もの以外はデリバリーサービスの利用が認められていました。友人や家族がホテルへ差し入れを持ってくることも可能でしたが、酒類、タバコは不可で、デリバリー含め全てスタッフが検品して部屋の前まで届けることになっているため、手元に届くまで時間がかかる場合があり、麺類やコーヒーなどはお勧めできないとのことでした。隔離中飲酒は不可です。食事は朝から冷めた揚げ物弁当が殆どで、毎日3食ほぼ同じようなメニューのため、デリバリーサービスは助かりました。

4日目と7日目(退所予定日)朝6:30に受けるPCR検査キット

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