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眠る巨大市場の可能性を学ぶ、アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウムを1月28日開催 [PR]

今年もオンライン開催、参加無料・事前予約不要
基調講演、パネルディスカッション、オンライン展示と盛り沢山

 アクセシブル・ツーリズムは、バリアフリー・ツーリズムやユニバーサル・ツーリズムとも表現される旅行ジャンルだ。移動やコミュニケーションの際に困難を伴う者、たとえば障害者や高齢者、子供連れや外国人であっても、誰でも不自由を感じることなく旅を楽しめる世界を目指しているのが特徴だ。アクセシブル・ツーリズムはSDGsの推進に欠かせないダイバーシティ&インクルージョンの考え方に合致し、未来を先取りする取り組みとしても位置付けられる。また旅行業界は、今後、社会的要請を受けてこの分野の取り組みを強化しなくてはならなくなるはずだ。

 同時にアクセシブル・ツーリズムは旅行業界の新たな可能性を切り拓くチャンスの先導役としても期待できる。国連機関の世界保健機構(WHO)は、何らかの形の身体的・精神的もしくは感覚的な障害に苦しむ者は人口の15%を占め、世界では10億人に達すると推計している。このうち一定割合が旅行を楽しむと仮定すれば、家族や介助者を含めて膨大な人数の旅行需要が潜在していることになる。

 また世界の65歳以上人口は15年に6億人を超え、25年には85歳以上人口が1億6000万人に達すると言われる。高齢者と障害者を含めたアクセシブル・ツーリズムの市場規模は約1兆750億円で、高齢化社会が進めば3兆円規模に膨らむとの試算もある。

 このように社会的な重要性を増しつつあり、ビジネスとしての可能性も急拡大していくと見られるアクセシブル・ツーリズムを理解し、最新情報を入手するための絶好の機会となるのが1月28日に開催される東京都主催の「アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウム」だ。



 東京都は東京五輪の開催決定を機に「誰もが快適に観光できる東京」を目指す取り組みを本格的に開始。観光や移動に関連する各種施設のバリアフリー化やアクセシブル・ツーリズムに取り組む観光関連事業者への支援と、社会啓蒙に取り組んでいる。その一環として開催しているのが「アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウム」で、2017年の第1回開催から数えて今回は第5回目を迎える。

北澤豪さん

 「アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウム」は1月28日(金)の13:30~16:30の予定でオンライン開催される。基調講演には元サッカー日本代表で現在は日本サッカー協会や日本女子サッカーリーグの理事で、日本障がい者サッカー連盟会長も務める北澤豪さんが登壇。スポーツのプロ・プレーヤーや協会役員、テレビのコメンテーター、サッカーを通じた世界の子供たちを支援するボランティア活動など、スポーツを軸とした幅広い活動を通じて見てきた「スポーツの持つ力」をテーマに講演を行う。

 基調講演に続き「ウィズコロナ時代の観光産業再興とアクセシブル・ツーリズムの未来」と題したパネルディスカッションが、旅行関連事業者や宿泊事業者等をパネラーに迎えて開催される。

 さらにミニセミナーとして第一部ではパラリンピック関係者、マナーと旅の専門家、アクセシブル・ツーリズムの利用者となる視覚障害者が事例紹介や提言を行う。ミニセミナー第二部ではバリアフリー施設や建築に詳しいバリアフリーコンサルタント、心のバリアフリーの専門家、聴覚障害を持つ元NHKリポーターが、それぞれの立場から考えたバリアフリーについての思いを伝える。

 このほか1月28日から2月28日までの期間はオンライン展示コーナーが開設され、アクセシブル・ツーリズムの関連事業者が出展し最新情報を提供する。同じく、オンライン上で行われる「オンライン相談コーナー」では、都内事業者を対象にアクセシブル・ツーリズムに関するハード面やソフト面、補助金についての相談が可能となっている。施設のバリアフリー化についての相談や、アクセシブル・ツーリズムを事業化の悩みについて対応する。

 ウィズコロナ、アフターコロナの観光産業を考えるために不可欠な要素となるアクセシブル・ツーリズム。この分野に関心がある旅行業関係者にとっては、見逃せない情報収集とビジネス発見のチャンスとなるはずだ。

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