アパグループ代表 元谷外志雄氏

  • 2022年1月6日

 アパグループは、昨年5月10日に創業50周年を迎えることができました。振り返ればこの50年間、一度の赤字も出さずに会社をここまで大きく飛躍することができました。一昨年からは新型コロナウイルスの感染拡大で人々の生活は一変し、宿泊・観光業界はこれまで経験したことのない逆風に曝されましたが、このピンチもチャンスと捉えて、次の飛躍に向けて新規ホテルの開発やIT投資、顧客サービスの向上など様々な施策に取り組んでいます。

 日本には世界有数の観光大国となるポテンシャルがあり、現在はコロナでほぼゼロとなった訪日外国人数も、長期的に見れば、今後益々増えていくことが期待されます。ホテルへの投資はあくまで長期的な視点に立って行うものであり、コロナ禍にありながらも、新規ホテルの開発計画は予定通り進め、加えて運営中のホテルを取得しながら、昨年は27棟のホテルを開業しました。現在も19棟8,076室のホテルを設計建築中であり、今年以降、順次開業させていきます。

 サービス面では、従来からお客様の利便性向上のために自動チェックイン機の導入を進めてきましたが、さらにアプリと連動して非接触でチェックインができる「1秒チェックイン」機の導入を進めたことが、コロナ禍にあってお客様から大変ご評価いただきました。また、テレワークをはじめ、デジタル機器を使用して客室内での多様な楽しみ方ができるよう、VODの無料化や新規開業ホテルにはHDMI端子を設置するなど、進化するアパホテルとして、常にお客様のニーズに応えてきました。

 インバウンドを含めた本格的なホテル需要の回復にはしばらく時間がかかると思いますが、お客様の新たなニーズにお応えし、安心してお泊り頂けるホテルを目指して、常に新たな取り組みにチャレンジして参ります。