スペイン、2030年に日本人観光客100万人めざす、研修旅行の模様も報告

  • 2021年12月24日
アレハンドレ氏

 スペイン政府観光局はこのほど業界関係者を招き懇親会を開催した。同局局長のハイメ・アレハンドレ氏は、スペインがコロナ禍前に世界から約8000万人の観光客を受け入れ、歴史、文化、芸術など多彩な観光資源があることをアピールした。また日本人観光客は2019年には68万6000人を記録しており、「2030年には100万人をめざす」と意気込みを述べた。

 2022年は旅行会社向けの研修旅行を計画しており、カタルーニャ地方やマドリードなどを予定している。そのほかカナリア諸島のプロモーションもおこなっていく方針で、自然や文化のほかワインやガストロノミーなどを訴求していく。さらにスペインは観光地でのバリアフリーが整備されているところが多く、アクセシブルツーリズムも潜在的な需要が見込めるとして注力していく。

風間氏

 懇親会では11月下旬に実施された研修旅行について同局プロモーションマネージャーの風間裕美氏より報告があった。スペイン入国のためには英文表記のあるワクチン接種証明書と入国のためのQRコード取得が必要で、日本出発の48時間以内に登録が必要だと案内。

 現地ではマドリードのプエルタ・デル・ソル広場やプラド美術館を訪問。またスペイン広場がリニューアルされ歩行者専用レーンが設置された。街の様子は「コロナ前と変わらないが、レストランやバルにテラス席が多くなった印象」(風間氏)。そのほかバルセロナではサグラダ・ファミリアで完成した聖マリアの塔や10月にオープンしたMOCO美術館、サンタ・ルシアクリスマスマーケットを訪問。

 日本への入国の手続きについては出発72時間前の検査証明書が必要で、マドリード、バルセロナ、バレンシア、アリカンテ、マヨルカに日本が求める書式に記入をしてくれる機関があるという。