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アメリカの「今」を駐在員の視点からー国内外の旅行者で賑わうユタ州の国立公園、ロサンゼルスではBTSに大行列

現在のアメリカでの受け入れ状況

 今回のBTSコンサートを取ってみますと、目的がコンサートという事もあり、同じような日程で動く方が多く、期間中は日本語対応できる車両ドライバーやガイドが不足していた印象があります。長い海外旅行需要消失期間が続き、日本人向けの車両ドライバーやガイド不足は深刻です。これはロサンゼルスに限った事ではなく、全米各地で同じような状況に陥っています。

 コロナ禍を機に、別の仕事に就いていたり、車両を手放したり、中には日本へ帰国した人もいるため、業界に携わる者が激減しています。さらに、アメリカ国内の物価インフレ傾向が止まらず、全てのモノやサービスの費用が高騰している点なども、仕入れ値に大きな影を落としています。今後もしばらく高騰の状況は続くものと思われます。

 旅行に付随するサービス関連においても、アメリカ国内からの旺盛な旅行需要も相まって、費用の高騰だけでなく、各種サービスのキャンセルポリシーなども大きく変わってきています。(残念ながら、より厳しい方向へ向かっています。)ニューノーマルと言われるコロナ以前の形態とは違う旅行体系は、今後必要ではあるかと思いますが、海外旅行の本格再開に向けて、アメリカ旅行での受け手となる我々も、日々変化するアメリカの新しいスタンダードを日本の皆様へ理解していただくよう努めていく必要もあると、今回のお手伝いを通してひしひしと感じました。

本稿は、トランスオービット USA ラスベガス支店 マネージャーの黒澤修氏より寄稿いただいています。
※2021年12月17日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
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