【スイス現地レポート】ロックダウンなしの冬を迎えられるか?COVID証明の本格利用で始まった新たな生活
美しい紅葉シーズンが到来ラヴォー地区で、気軽に絶景ハイキング
ラヴォー地区は、スイスのフランス語圏の都市ローザンヌからモントルー郊外にかけて広がるレマンの丘陵地帯で、スイス有数のワインの生産地。その葡萄畑が織り成す絶景はもちろんのこと、千年以上もの間変わらぬワイン農家の伝統が評価され、2007年に世界文化遺産に登録されました。それから徐々に日本でも認知度を上げ、スイスで訪れてみたい場所に挙げられることが多くなっています。
特に、秋シーズンである今頃までが一年で最も美しい季節といっても過言ではありません。葡萄畑が緑から黄色に色を変え、レマン湖や空の青色とのコントラストが美しく、まさに絶景です。他の地域と組み合わせて観光バスで訪れ、1時間ほど滞在して景色を楽しむというのも多いようですが、やはり、ここでのおすすめの楽しみ方はハイキング。モントルーやローザンヌから鉄道を使ってラヴォー地区の葡萄畑がある村まで行くことも可能で、そこから、レマン湖沿いまでをハイキングすることができます。雄大なレマン湖と対岸にあるフランスの山々の景色が常に合わさった形で広がり、スイスのアルプスの中でするハイキングで見られる景色とはまた違った感動があります。主に舗装された緩い下り坂を湖に向かって歩くので、ハイキングをするための特別な準備も不要で、散歩に出かけるような気持ちで気軽挑戦できるのもこの地ならでは。モントルーやローザンヌに滞在して、お天気の良い日に思いつきで試してみることも可能でしょう。
鉄道を利用しての定番おすすめルートは、まずはヴヴェイまで移動し、そこから乗り換えをしてラヴォー地区シェーブル村まで。そこから、途中ワイナリーに立ち寄ったり、レストランで休憩をしたりしながらレマン湖沿いの村サン・サフォランやリヴァまで歩くのが良いでしょう。シェーブルにあるホテル「ル・バロン・タベルナ」のレストランやバーエリアは最高の休憩スポット。特に、バーエリアは予約無しで気軽に立ち寄ることができ、この地域のワインや軽食を楽しむことができます。目の前には葡萄畑の美しいパノラマ景色が広がり、その景色を眺めながら味わうワインは格別です。同ホテルは、今年全客室を改装したばかり。ラヴォー地区をじっくり散策したいという人にはおすすめしたいホテルです。
私が訪れた先月10月は、葡萄の収穫時期。村々の一番の繁忙期でもあるため、この時期ワイナリーでの試飲を中止しているところも多いのですが、葡萄の収穫の様子や、活気に溢れた村の様子を見ることができる貴重な時期でもあります。ハイキング後は湖畔の村から鉄道で帰るのもよし、または時間を合わせて船で帰るのも一案です。ラヴォー地区葡萄畑を今度は湖から眺めることができ、違った角度で美しい景色を楽しむことができます。