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「ハイブリッド型MICE」で需要喚起、アフターコロナの誘客へ-福岡市経済観光文化局観光コンベンション部長 中村義治氏

地域の特性を活かし「都市型ワーケーション」を推進
オンラインとリアル、双方への支援で観光産業の回復を目指す

-誘致活動や情報発信はどのような形で行われていますか。

中村 市の観光情報サイト「よかなび」において、新型コロナウイルス感染症対策を行っている飲食店のほか、郊外型の観光スポット等、安全安心に観光を楽しんでいただくための情報発信を行っています。携帯電話端末の位置情報データを分析すると、郊外の観光スポットへの来訪が増加傾向にあり、コロナ禍においては3密を避け、開放感のある観光スポットに訪れる傾向が高いことが確認できています。

ハイブリッド開催のMICEの様子

 MICEの誘致活動については、メールやオンライン会議などを通じて会議主催者や関係機関等とのコンタクトを継続し、将来のMICE開催に繋がるよう営業活動や情報収集等を行っています。現に誘致に成功した国際会議もあり、一定の成果は上がっています。また、オンラインで世界を繋ぎ、国内では集客を図るハイブリッドでの国際会議やイベントの開催を促進するとともに、国際的な連携を目的として、世界22都市・地域(2021年9月現在)のコンベンションビューローが加入する「ハイブリッド・シティ・アライアンス」に、福岡観光コンベンションビューローが今年4月に加入。日本では初の参加で、ネットワークを活用したMICE誘致や開催の促進に取り組んでいます。

 また、福岡観光コンベンションビューローでは、SNSを活用した英語、中国語での情報発信や、MICE主催者向けのオンラインFAMツアーも実施しています。ツアー参加者からは「ライブでの都市紹介や体験紹介を通じて、単なる情報収集ではないわくわく感、臨場感がありとても良かった。実際に行きたい、体験したいという思いに繋がりそう」といったご意見をいただいています。

-観光産業に従事する読者に向けてメッセージをお願いいたします。

中村 今は大変な時期ではありますが、福岡市はピンチをチャンスと捉え、観光客のニーズの変化に対応した観光・MICEの受け入れ環境を充実させていきます。また、2022年の世界水泳選手権など大型スポーツMICEを契機に、感染症の終息状況も踏まえながら国内外からの観光客の誘致を促進し、観光産業の回復に向けた取り組みを進めていきます。

 これまで私たちは、旅行会社の皆様と連携し、大型MICEの開催や海外におけるプロモーション、旅行商品の造成等に取り組み、本市の観光施策を推進してきました。今後はアフターコロナを見据え、環境の変化や新たなニーズを捉え、旅行会社をはじめとする関係者の皆様のご意見もいただきながら、観光・MICEの推進に努めていきたいと考えています。

-ありがとうございました。