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20代社員が振り返る今週のニュース ー 大麻ツアー議論の賛否 フジドリームエアラインズに期待大!

  • 2021年7月29日

 皆様お久しぶりです。4連休で先週は当コーナーはなかったのですが、その間に世間ではオリンピックが始まり、東京都の1日あたり感染者数は3,000人を超えるなどなかなか激動の日々でした。ここから感染者数が収まってくるのか、オリンピックの影響でさらに感染拡大が進むのか、我々としては前者であることを祈るばかりです。

 さて、2週間分あると触れておきたい記事がいっぱいです。まずは弁護士に聞くシリーズの大麻ツアーに関する記事。です。こういうある種過激なトピックはコメント欄でも様々な意見をいただけます。個人的にはこういった事は色々と議論される方が良いと思っています。(もちろん批判もあるでしょうから、書いてくださった三浦弁護士には申し訳ないですが……)
 まず、大麻ツアーという日本では存在しないものを検討するとき、様々な切り口があると思います。三浦弁護士は「そもそも法的に許されないからだめだよ」とおっしゃってるわけですが、他にも「そもそも大麻が使用できない今が間違っている!」と思っている方もいらっしゃるでしょうし、「海外でなら大麻をしてもいいと思う日本人はおかしい」という観点で考える方もいらっしゃると思います。大麻自体の可否、モラル、経済効果、そして法律と考えるポイントはいっぱいです。
 私個人としては、海外留学をしていた時に友人たちが吸う大麻の臭さにうんざり……という思い出? しかなく、あれに高いお金を出すなら、フランスやイタリア、スペインのワイナリーツアーに行きたいと言うのが正直なところ。吸ったことがないのにこういう事を言うのもあれですが、あんな臭い違法なものを吸うくらいなら美味しい合法のお酒を飲みたいですね。
 一方、健康効果に果たしてどこまで悪いのかというのは最近いろんな国でも議論されていますし、タバコやアルコールより遥かに身体に悪くないなんて主張もあるわけですから、一概に悪と言えるのかという疑問もあります。アメリカでは大麻市場が今年は3兆円になるのではという話なので、実際に日本で解禁されたら経済効果も大きそうですね。あと、大麻の実は食品として優れているらしいので(七味にも入ってますね)大麻の利用が解禁されたら大麻の実が食品として普通に購入できるようになるのは面白いかもと思います。
 まあいずれにせよ、現在は日本人がどの国にいようと大麻を使用すれば違法であることは間違いありません。まずこの前提がある限り、大麻ツアーは机上の空論ですね。

 もう一つ絶対に触れておきたいのがフジドリームエアラインズの楠瀬氏インタビュー。私も恥ずかしながらフジドリームエアラインズのことをほとんど知らなかったのですが、これはしびれる戦略ですね。まず羽田に発着枠を持たないというのがいい! そもそも考えてみれば、航空会社として最も国内で競争が激しい羽田で戦うのは、最近聞かなくなったレッドオーシャンで戦うが如しです。地方と地方を結ぶ、チャーター事業を手掛けるというのは、大手に勝てる小さなマーケットでナンバーワンを取っていくというランチェスターの弱者の戦略に則っています。うーむ、経営学の教科書にそのまま載りそうな事例。
 そして旅行会社との協力に乗り気なのもすごく嬉しいですね。各旅行会社さんがこれまで築き上げた能力や関係性を使える機会を提供していただけるのは、観光産業全体への活性化に繋がるでしょうし、是非フジドリームエアラインズには頑張って頂きたいです。東京暮らしの私ではなかなか利用する機会がないのが悔しいですが……。

 2週間ぶりの原稿なので、調子に乗ってもう一つほど触れさせてください。スイスの現地レポートです。
 すでに国外への旅行予約が伸びているというのは、励まされます。ワクチンパスポートがきちんと機能すれば、日本の海外旅行需要も一気に戻るかもしれません。そしてこのコロナ禍の間に、観光資源をアップデートしているところも流石です。記事中の写真をみて、ヨーロッパ留学中にスイスも言っておけば良かったと後悔しています。
 そういえば、我々の業界的にはIATAトラベルパスもありましたね。最近ではカタール航空やエミレーツ航空なども活用のニュースがありましたし、こっちも是非期待したいところです。早く海外旅行に行きたいですねえ。