【マレーシア現地レポート】コロナからのリカバリーはいつごろ?ランカウイ島の観光客の受け入れ構想も
アパカバー(こんにちは)!私はSMIトラベルのマレーシア・ペナン支店勤務の橋詰由紀子と申します。今回はマレーシアのリカバリー計画とビフォーコロナと比較した観光地の環境改善についてレポートさせて頂きます。※2021年7月26日の情報となります。
4段階のリカバリー計画
マレーシアでは6月1日からFMCO(Full Movement Control Order)いわゆる完全ロックダウンとなり、6月15日にはムヒディン首相が4段階のリカバリー計画の特別声明を発表し、しきい値を決め州ごとに規制を緩和していく計画を打ち出しました。クアラルンプール首都圏及びスランゴール州を中心に新型コロナウイルス感染者数が増加しており、一部地域では入院病床の逼迫が報告されていますが、ペナン州やサバ州など一部の州においてはフェーズ2に移行しました。
しかしながらフェーズ2の地域でも州や地区をまたぐ移動の禁止、自宅から半径10キロ圏外への移動の原則禁止、学校休校(オンライン授業のみ)、一部の業種の営業一時停止、店内飲食禁止など現在も厳しい規制のもとで生活しており、住民は感染防止に努めています。
7月5日から ペルリス州、ペラ州、クランタン州、トレンガヌ州、パハン州
7月7日から ペナン州
7月10日から サバ州
7月14日から サラワク州
< フェーズ1の州 >
上記以外の州
フェーズ1からフェーズ2への緩和
- 過去7日間の平均新規感染症が1日あたり4000人以下であること
(最新の発表では過去7日間の平均新規感染症が人口10万人あたり「12.2例」と更新されました) - ICU病床使用率が50~70%であること
- ワクチンの2回投与人口率が10%以上に達していること
フェーズ2からフェーズ3への緩和
- 過去7日間の平均新規感染症が500人から2000人であること
- ICU病床使用率が50%未満であること
- ワクチンの2回投与人口率が40%に達していること
フェーズ3からフェーズ4への緩和
- 過去7日間の平均新規感染症が500人未満であること
- ICU病床使用率が50%未満であること
- ワクチンの2回投与人口率が60%に達していること
マレーシアでは「MySejahtera(マイセジャテラ)」という新型コロナウイルス感染防止対策アプリでQRコード読み取り、お店やレストランなどへ入店します。また半径1キロ以内の最新感染者数、各州の感染者数の最新アップデート、さらにワクチン予約、ワクチン接種証明まで全ておこなえるため「My Sejahtera(マイセジャテラ)」は国民の4人に3人、約2500万人が利用しているという報道もあります。
ワクチン接種も加速しており7月24日時点での接種率は国民ならびに在留外国人あわせて1回目接種完了が36%、2回接種完了が17%となっており、感染防止に国をあげて取り組んでいます。
次ページ >>> ランカウイ島のトラベルバブル計画