【深セン現地レポート】感染の再拡大で心配な深セン航空

深セン航空の業績低迷

 中国で5番目に大きい航空会社である深セン航空の今年上半期の業績は非常に心配です。4月と5月には、コロナ感染対策と管理の状況が比較的安定しており、航空業界は急速に回復しました。しかし、5月末のコロナ流行再拡大で、深セン航空もその影響を受けました。2020年に21億元の純損失を被った後、深セン航空の資産に対する負債の比率はすでに非常に高く、この後も悪い状況が続くと倒産する可能性もあると思います。

 航空会社は夏のピークシーズンに回復できることを渇望していましたが、6月18日、深セン市は空港関連での2名のコロナ感染を報告しました。一人は深セン宝安空港のレストランのウェイターで、もう一人は深セン宝安空港の交通センターに立ち寄った方でした。6月20日以降、深セン空港、鉄道駅、バス停、埠頭、その他の交通機関から州を離れるすべての乗客は、48時間以内にヘルスコードとPCR検査陰性証明書を発行する義務が課されました。

 コロナ予防と管理に対応して、深セン航空は早急に払い戻しの処理に関する関連通知を発行し、社会的責任を果たしてきましたが、比較的大きなコストもかかります。フライトのキャンセルと返金手数料の免除は、航空会社のキャッシュフローに大きな課題をもたらしました。すでに資金が不足している深セン航空にとってはさらなる打撃です。7月に入り移動制限解除されたため、夏の旅行市場が深セン航空によい影響をもたらすことを切に願っています。

移動制限中の深セン空港

深セン航空

中国国外からの渡航者について

 過去14日以内に日本含む諸外国への訪問・滞在歴がある方が、広東省の空港、港湾、陸上入国ゲートで入国、及び深センを経由して中国国内移動をする場合 、国籍を問わずPCR検査を実施するとともに、集中隔離施設での14日間隔離+7日間の自宅隔離の厳格な運用を実施しており、これら措置に対する費用はすべて自己負担となります。また、隔離期間中の1日目、7日目、14日目および21日目にそれぞれPCR検査が行われます。