TASAキャンペーン

大手の変革、若手の台頭 ー 20代社員が振り返る今週のニュース

 今週は、ANAグループの2社代表取締役社長へのインタビューがそれぞれ1位2位です。まずトップはANA Xの井上氏へのインタビュー、タイトルも「マイルで生活できる世界を目指し」となかなか攻めた内容で、ANA Xの事業内容は4つですが、マイル関係やデジタル決済に関して目がいくところでしょう。マイルは航空会社としての大きな強みでしょうし、それとウェブ決済というのは大きなシナジーが生まれそうな組み合わせです。一方、ウェブ決済はすでにいくつもの大手と呼べる決済会社があり、後発となると牙城を崩すのはかなり難しいだろうとも思います。

 例えば、今最も日本で名前が知られているであろうPayPayは、2019年の3月期決算で売上収益が5億円に対し赤字額が367億円という驚きの決算でした。これはインターネット決済でトップになるための大きな投資だったわけですが、なぜそこまでやるかと言えば、ウェブ決済という仕組みは圧倒的にトップが強いからです。消費者からすれば一種類の決済システムでほとんどの支払いを賄えるのであれば、よほど大きなインセンティブが無い限り二番手以降を利用する必要がないですし、決済機能を付ける店側からしても、費用をかけ現場のフローを複雑化してまで多くの決済システムを導入するより、トップの決済システムだけにしておく方が効率がいいですから。

 ANA PayはJCBのSmart codeを利用しているようなので、ある程度利用可能店舗数は確保できているようですから、あとはマイルがたまるということが利用者にとってどれだけのインセンティブになるのか、ですね。素人の勝手な予測でいえば、どこかのタイミングでどこかと合同になり、どこか大手のウェブ決済会社+ANAのマイルが貯まるサービスが生まれるのではないかなーと思っています。

 一方で、マイルの売買や譲渡に関しては今後もしばらくは現状のまま続きそうなのは残念です。MILE SHAREで国内航空会社のマイルもやり取りできると、一気に利便性が高まりそうなのですが……

 一方ANAあきんどの高橋氏へのインタビューはまた違った形で注目を浴びました。トラベルビジョンの読者の皆様は、ANAセールスがANAあきんどに名前が変わると聞いたときどう思われましたか?私は「これは上手い!」と思いました。コメントでオダギリさんが記載されていますが、今GoogleでANAあきんどと調べるとサジェストに「ださい」と出ますが、ださいか格好良いかなんてどうでもいいですし、格好つけすぎて意味もわからない横文字を並べられるより1000倍いいです。それに、弊社でもこの件の通知がきたとき話題になりましたし、ネットでも話題になっていました。社名変更でここまで話題になるなんて、マーケティングの一歩目としては大成功でしょう。地域創生事業というのも、ANAと親和性が非常に高いでしょうしね。

 ANAのような、観光産業にてこれまでも大きな役割を背負ってきた会社が新しいことを始める一方で、新しい風も観光産業には入って来ています。その1つが、今回インタビューさせていただいたTABIPPOです。行われている事業のターゲットは、20代から30代前半と私もモロなわけですが、まず上場もバイアウトもしないと決められているのが非常にユニークです。我々の年代が新規事業を始めると大体が上場かバイアウトを目標にして、その後は手に入れたお金で次なにするか、みたいな発想が多いわけですが、こういった短いサイクルではなくどっしりと構えられていて本当に同年代? という感じです。

 オンラインスクールのほうも内容が興味深いですね。参加費30万円のスクールに200名程応募が来ているというのも驚きですが、それだけ我々の世代で未来の観光産業に期待している方々が多いということでしょう。うーん、可能なら受講して取材記事にしてみたいとこです。