ハワイの「今」を駐在員の視点から-感染数は微増、今なお休業状態の旅行会社とサプライヤー

ハワイ現地の旅行会社やサプライヤーの状況

 日本からの到着客数が毎日60名程度ですので、ほとんどが未だ休業状態となっています。サプライヤーに関しても日本人観光客のみ対象としている会社は休業中、その他も米本土からの観光客がまだ前年比30%ですので、部分的な再開となっています。

 従いまして、トランプ大統領時の昨年3月27日に法案化された、CARES法(Corona virus Aid, Relief and Economic Security) を基にした民間企業支援、個人への現金給付や失業保険の拡充を支えに会社も従業員も日常再開まで耐え忍んでいる状態です。

 具体的な中小企業への支援としては、雇用を維持する給与保護プログラム「PPP(Paycheck Protection Program)」による雇用の維持及び、賃貸料などの固定費支援が行われています。また、通常の失業保険では対象外となる個人事業主に対しては、失業保険と同様の給付が得られる「PUA(Pandemic Unemployment Assistance)」が設けられています。

写真で見るホノルル、ワイキキの現在の状況

 2021年4月3日のホノルル、ワイキキの様子を画像でお伝えします。

ショッピングセンター内のドラッグストアなど、身近な場所でワクチン接種が可能です

レストランでの会食を楽しむ人も増えています。まだ座席数が50%制限ですので要予約です

カラカウア大通りを散策する観光客の姿は朝・昼・夜といつも目にするようになりました

観光客向けのフリーペーパーの多くはまだ休刊中です。海外からの旅行者の復活が待たれます

 日常が戻りつつある中、最後まで取り残されているハワイの観光産業ですが、米国本土マーケットは戻り始め、本格的な再開へとスタートしています。海外からの訪問客、とりわけ日本人旅行者の来訪が本当のハワイ観光業の再開と言われています。日本でのワクチン接種が進み、水際対策が緩和されるのが待たれます。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2021年4月1日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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