【武漢現地レポート】世界で初めて新型コロナウイルスが発見された街

豊富な交通網、人材集まる街「武漢」とは
厳格な感染予防対策

コロナ大流行1年後の武漢観光市場の変化

オプティクスバレー

 観光監督サービスプラットフォームの統計によると、湖北省は国内で3番目に多く観光客が訪れました(1番目:湖南省、2番目:雲南省)。2020年8月、武漢政府はAレベルの景勝地のチケットフリーポリシーを導入しました。これは2020年12月30日まで市内の23のAレベルの景勝地は武漢市民と全国からの観光客に無料で開放されるというものです。チケットフリーポリシーは、武漢、さらには湖北省の観光の回復を大いに促進しました。その結果、武漢を訪れる観光客の数が急増し、観光産業は加速度的に回復しました。


 武漢政府は日々の予防と管理措置を実施した上で 、ナイトショッピング、ナイトフード、ナイトツアー、ナイトショー、ナイトエンターテインメント、などのナイトイベントを実施、2020年の夏には「武漢SHOPPING」というエレクトロニック音楽祭を次々と開催しました。また、ビアホールなどの開催も経済の活性化をサポートしました。 「2020武漢ビールまつり」には10万人以上が参加し、チケットの総売上は100万枚以上を記録しました。旧正月は近距離旅行、温泉やスキーなど季節の観光商品が人気となり、多くの人はホテルやレストランで地方の家族と面会する計画をキャンセルしました。

最後に

武漢

 中国国内新型コロナウイルス感染リスクが高い地域に滞在した経験がある人々は武漢に入る際に、14日間強制隔離され、2回のPCR検査と1回の抗体検査を受ける必要があります。海外から武漢に入国するすべての人々は、14日間のホテルでの強制隔離に追加して、さらに14日間の特定の地域のみ外出が可能なコミュニティ隔離が必要になります。湖北省以外の入国者は、入国する税関都市のホテルで14日間強制隔離後に、武漢に入る際14日間コミュニティ隔離も必要になります。感染リスクが低い地域から武漢に帰省する国民に対しも7日以内のPCR検査陰性照明の提出及び7日目と14日目にPCR検査が実施されます。


 武漢の感染防止対策は、国内の主要都市の中で最も厳格であり、市民は常にマスクを着用しています。地下鉄を利用する際にはセキュリティチェックにて乗客の温度データを自動的に感知・報告され、武漢の景勝地でもすべてのAレベルの観光名所と文化施設は、事前予約する必要があります。景勝地や文化施設に入るには、マスクの着用、予約コードの表示、ヘルスコードのスキャン及び体温測定の必要があります。

 このような厳しい対策もあり、現在中国国内の人々は武漢を安全な街だと認識していますが、パンデミック終息後には多くの海外旅行客を迎え入れ、観光産業がますます発展することを願います。