GoToって本当に再開できるんですか? シンガポールの現地情報 ー 20代社員が振り返る今週のニュース

 今週は 日通旅行とエヌ・ティー・エスの営業終了に関する記事がダントツでトップかと思っていたのですが、弊社のシンガポール法人独自記事がランキング1位でした。少しびっくりする結果です。理由としては現地の情報に飢えている方や、コロナ終息後のインバウンド需要を気にしている方が多いなど色々と考えられますが、一因にはもう暗いニュースに飽きたという方も多いのでは、と個人的に考えています。

 去年、確かニューヨーク・タイムズの記事だったと記憶していますが、過去人類が大きな疫病に面した時、医療の発達による疫病の駆逐によって社会が以前のように戻るということはほとんどなく、大抵は社会がその疫病に「飽きる」ことによって元の生活に戻ってきた、と書かれていました。インターネットもない時代の話ですから、今とは全然環境が違うのでしょう。ですが一方で、今の日本の全然うまくいっていない自粛を見ると、なるほどもうコロナ対策に飽きたのかもしれないと思います。もちろん良くないことですが。

 Go To トラベル事業の利用実績についてGoToキャンペーン利用実態調査など、GoToトラベルに関する記事の人気も目立ちます。ただ、ここ最近私は「本当にGoToトラベルって再開できるんですか?」とよく思います。

 Twitterなんかで"GoTo"で検索していただくとよくわかりますが、いまやGoToは一部から完全にコロナ感染拡大の悪者扱いされています。あの状況でGoTOを停止した事自体は妥当だったと思います。しかし、GoToトラベルを停止してから3週間が経ちますが、感染者数が減少したとは聞こえてきません。それでもGoTo復活という論調は生まれてきません。では、何週間、何ヶ月待って、何の数値がどうなったらコロナとGoToの関連性が示されるのでしょうか。

 最も、そもそもが税金によって特別に業界が援助していただいている状態ですから、それがあって当たり前という心持ちではいけないこともわかっています。ただ、どうなったら再開できるのか、どうなったら中止になるのか、目安もわからないまま待つのはなかなか辛いものがあります。再開することを前提に本年の計画を立てているところに、何の科学的根拠も示されずに中止されるのも勘弁してほしいところです。どうか第3次補正予算から、根拠なくGoToの予算が削り取られることがないことを祈るばかりです。