日通旅行とエヌ・ティー・エスが3月末で営業終了、旅行業界の環境の悪化で

  • 2021年1月18日

 日本通運は1月18日に連結子会社である日通旅行とエヌ・ティー・エス(NTS)の解散および清算を発表した。

 発表した内容によると「日通グループ経営計画2023」で策定した「コア事業の成長戦略」「日本事業の強靭化戦略」を推進しており、旅行業界を取り巻く環境の悪化と事業の選択と集中の観点から、人員などの経営資源を同社のコア事業である物流事業に集中させることが最善策との判断に至り、解散、清算することを決定したという。

 日通旅行は1953年に日本通運が国際航空運送協会(IATA)と旅客・貨物販売代理店契約を締結したことから始まり、1994年に日本通運旅行事業部が発足。2012年に日本通運100パーセント出資の旅行専業会社として設立。ホームページの情報によれば、資本金3億円、社員数は310名で東京、名古屋、岐阜、大阪、京都、神戸に事業所を構え、社員、報奨旅行などの団体旅行や企業の出張や赴任、訪日旅行をおこなっている。

 NTSは1979年にニッツウ・トラベル・サービスとして設立。資本金は3000万円で東京、名古屋、大阪に事業所を構え、主に海外航空券やユニット商品のホールセールをおこなっている。

 尚、2社ともに2021年3月31日で営業終了を予定、同年6月中に清算結了を予定している。