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体験レポート:シンガポール政観、JLや成田空港などと国内周遊チャーターフライトを実施

  • 2020年12月9日

さまざまな演出で空港や機内でシンガポール気分を満喫
セントーサ島の形に沿ったルートで3時間半

 シンガポール政府観光局(STB)、日本航空(JL)、ジャルパック、成田国際空港会社(NAA)の4者は共同で、「国内周遊チャータフライトツアー「チャーターDE海外旅行気分を満喫!~シンガポール~」を実施した。

 これは、依然として海外旅行が制限されているなか、シンガポール旅行の気分を味わってもらうために企画されたもの。機材は国際線仕様のボーイング767-300ERが使用され、便名はシンガポール独立年にちなんでJL1965。申込み倍率約10倍のなか143名が搭乗した。

便名は成田発成田着のJL1965

 シンガポール体験は搭乗前から演出された。チェックイン後は、保安検査を通り、今回のチャーター便のために作られたパスポートにWelocme to Singaporeと日付が入った「出国」スタンプを押印。

 搭乗ゲートでは、シンガポールにちなんだ謎解きゲームや記念撮影用のマーライオンが用意されたほか、STBの新マスコット「マーリーちゃん」も登場し、搭乗前にシンガポール旅行気分が楽しめる空間もつくられた。

搭乗ゲートフロアでマーライオン一緒に記念撮影

 参加者は、家族連れ、カップル、一人旅などさまざま。料金はビジネスクラスの窓側1席4万9,000円、通路側1席4万3,000円、エコノミークラス窓側2席(2名利用)で5万9,000円から、通路側中央席1席1万9,000円からの設定にした。

 搭乗ゲートではJL職員がお見送り。また、滑走路からも横断幕を掲げた職員が参加者に手をふるなど、今回のチャーターフライトへの感謝とともに、海外旅行の本格的な再開に向けた期待を伺わせた。

ゲートではJLスタッフがお見送り

小雨の中、JALスタッフが滑走路からお見送り

 STB北アジア局長のマーカス・タン氏は、離陸前に弊誌のインタビューに応え、「今回のJLとのコラボは、今は海外旅行が厳しい中、シンガポールを体感してもらえるいい機会。将来のシンガポール旅行につなげたい。今後、航空会社、空港、観光局が一緒になって、この難曲に打ち勝ち、旅行に対する消費者の信頼を取り戻していきたい」とコメントし、今回のチャーターフライトの意義を強調した。

近い将来のシンガポール旅行再開に期待をかけるタン北アジア局長

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