友人がエアアジア・ジャパンの債権者になった話 ー 20代社員が振り返る今週のニュース
今週はKNT-CTホールディングスのリストラを扱った発行人のコラム と、エアアジア・ジャパンの破産申し立てに関する記事が人気でした。個人的には「それはそうだろうな」といささか物足りない気分ですが、業界外からも注目されているニュースですし、妥当でしょう。
エアアジア・ジャパンの方は、おそらく払い戻しを受けられないであろう一般消費者が多数います。たまたま観光産業と関係のない友人がその一人でした。彼の場合は比較的少額でしたが、それでも数万円というお金を捨てたようなものです。「これって返ってこないの?」と相談されて、曖昧な返事しかできませんでした。エアアジア本体は存続しているのに返済されないというのは、やはり納得がいかないでしょう。なにか救済措置があればよかったのですが……
ビュート代表取締役の村田氏にお話を伺ったインタビュー記事も人気でした。このコロナ禍中に複数の別事業をスタートして収入を得るなど、多くの企業にとって大きく参考になる内容だったと思います。他の事業でこのコロナ禍を耐えしのぎ、需要が戻ってくるのを待つという策は、シンプルかつ効果が大きそうです。シンプルだからといって容易にできるわけではありませんが。
その他、弊社の石原がレポートした、シンガポール航空(SQ)の機内でランチやディナーを行うレストラン企画もよく読まれました。国内線がないSQはたしかに、他の航空会社よりも厳しい状況に置かれているでしょうが、そんな中だからこそできる新しい取り組みです。
今週は新しい取り組みに関わるニュースが多く、それぞれ人気がありました。そもそもコロナに関係なく、新しいことを試さない企業はどこかで衰退していきますが、このご時世では平時の何倍もの速度で新しい試みが求められます。トラベルビジョンの運営に関わっていると、いろいろな観光産業にある企業の新しい試みが聞こえてきます。こんなに苦しい状況でも諦めず、アフターコロナのためにチャレンジする企業が多い産業なのだから絶対に大丈夫、というのは少し楽観的すぎですかね。