コロナで訪日旅行はどう変わる?GoTo訪日版への期待は?-IDMアンケート

FIT化や混雑回避が進むか
コスト削減、人件費が今後の可能性トップに

 コロナによって訪日旅行のあり方にどのような変化が生じるかを聞いた質問(複数回答)では、「FIT化が進む」が60.7%で最多。2位以降は「混雑回避などの目的で選ばれる旅行先が変化する」の53.6%、「宿泊施設などの選択時に衛生対策の充実度が決断を左右するようになる」の43.5%、「選ばれる体験やアクティビティが変化する」の42.9%などの順だった。2位に似た「混雑回避などの目的でシーズナリティが平準化する」は24.4%と低い結果となった。


 この質問への回答を業種別で比較したのが下表で、項目によって業種ごとのばらつきが生じている。例えば、「衛生対策の充実度」はホテル・宿泊施設で69.0%で2番目に高かったものの、その他の業種では11.1%から25.0%と意識の差が見られる。また、ホテル・宿泊施設では「需要喚起や競争激化などで顧客単価が下がる」が41.4%となったのに対し、他の業種では10%未満と大きな開きが出た。

 このほか、ランドオペレーターでは「レンタカー利用やタクシーチャーターなどが増える」が72.2%と他の倍近い割合で選択されている。


 なお、業種別の回答のばらつきは「訪日外客数の適正人数」の設問でも見られ、ホテル・宿泊施設では6000万人が48.3%でほぼ半数を占めたのに対し、その他の業種では多くても33.3%となっている。