日本航空、新株式発行と株式売出し、調達額は最大約1679億円

  • 2020年11月6日

 日本航空(JL)は、11月6日の取締役会にて新株式発行及び株式の売出しを決議した。新株式発行数は9086万9600株、さらにオーバーアロットメントが913万400株加わり、計1億株となる。発行価格は11月18日以降に決定されるため、実際の調達額は現時点では不明だが、1679億7900万円が現行株価から導き出される目安調達額となる。

 本件によって得た資本が目安調達額通りだった場合、800億円をCO2排出量削減を加速させるためのエアバス350型航空機導入、150億円をLCC事業へ投資し、ジップエアー(ZG)、ジェットスター・ジャパン(GK)、春秋航空日本(IJ)との協業強化、50億円をポストコロナにおける清潔性、非接触化の強化、残りの残額を有利子負債の減少にあてる予定となっている。

 JLが増資を行うのは2012年の再上場以来初、再上場以前は2006年が最後の増資となっている。