スカイスキャナー、レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」を発表

  • 2020年9月23日

ウィズコロナ時代の新しい旅行トレンドを分析/プレスリリース転載

 国内外の航空券・ホテル・レンタカーの比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパン株式会社(本社:東京都千代田区 https://www.skyscanner.jp/ )は本日、 ウィズコロナ時代の旅行トレンドを分析したレポート「ニューワールド・オブ・トラベル」を発表しました。

 本レポートでは、 スカイスキャナーが保有する世界中の航空券の検索データや旅行の専門家の知見を基に、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けた旅行業界の現在のトレンド、回復に向けた課題、旅行者の意思決定の変化や新しい旅の形などを分析しています。

レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」ハイライト

1. 世界的に「片道・国内・ 直近 」の検索が増加、8月には海外旅行回復の兆し 日本では海外旅行・国内旅行ともに定番の旅行先が検索数で上位
 スカイスキャナーの航空券検索データによると、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う出入国制限などが実施される前に、海外滞在者が帰国しようとしたことから、2020年3月、世界中で片道航空券の検索ボリュームが急上昇しました。片道航空券の検索数が全体に占める割合を2019年の年間平均と比較すると、8月まで継続して世界的に高い傾向にあります。パンデミックの間、移動を控えて拠点を一点に定める人が増加したためとみられます。
 国別では、特にオーストラリア、イタリア、韓国で片道航空券の割合が増加。日本でも3月以降、2019年の年間平均と比べて各月10~17ポイント上回っており、グローバルの数字(+10~16ポイント)と同水準を維持しています。

 検索全体に占める国内線航空券の割合と国際線の割合をみると、政府による旅行制限を背景に国内線の割合は3月以来世界各国で増えており、現在も増加傾向にあります。この傾向は、事実上海外旅行が難しい状態が続いている日本や韓国で顕著で、特に7月には2019年年間平均と比較すると日本で+37ポイント、韓国で+66ポイントと大幅な伸びを見せました。
 一方国際線の割合は、出入国制限実施前後の帰国ラッシュのため3月・4月にいったん増加したのち、世界的に減少。8月にはオーストラリアとイギリスを中心に、やや回復の兆しを見せています。一方でブラジルでは、直近3カ月で国際線が減少し、国内線が増加するという逆のトレンドがみられます。

 旅行に関する制限やルールが頻繁に変更になり、状況が不安定であることを反映して、直近の旅行に対する検索ボリュームも増加しています。7日以内に出発する航空券の検索数の全体に占める割合は、世界各国でロックダウンが始まる直前に急増し、その後減少、そして多くの国で6月ごろから再び伸びています。7日~30日以内に出発する航空券も、3月以降世界的に増加傾向にあります。日本では、7日以内の航空券の割合が2019年年間の割合に比べて3月に+18ポイントと最も大きく上昇を見せ、以降は+3~14ポイントの間で推移しています。

 なお直近3カ月に検索された日本国内出発の航空券の目的地を検索数の多い順にランキングすると、昨年同時期と比較して、トップ5のラインナップに大きな変動はありませんでした。パンデミックの前後で、国内旅行・海外旅行ともに人気の旅行先は変わっていないことがわかります。