ウィズコロナの現地レポート、韓国・ソウル編-世界の「今」を駐在員の視点から

本稿は、トランスオービット 韓国社長の金清氏より寄稿いただいています
仁川国際線出発ロビー

 韓国への入国は、海外在住の自国民及び該当家族の帰国者、外国人駐在員、合弁プロジェクト関係者、貿易船(乗組員)が現状で、出国者は海外留学生・海外駐在員程度となっています。入国の際には、厳格な検疫と14日間の強制自宅隔離を条件としています。

 また、公共交通手段(地下鉄や路線バス・タクシー)でのマスク着用に加えて、屋内スポーツ(ビリヤード等)や映画館、冠婚葬祭での体温チェックとアルコール消毒、来場者リストへの署名、さらにレストラン・カフエ・居酒屋では対面や隣り合っての着席の回避と飲食時以外のマスク着用が義務化されています。

 日本人に比べマスク嫌いの韓国人ではありましたが、コロナ以降の街ではほぼ100%近く着用しております。

 国内及び入国者の感染状況は、初期に比べ連日20~30名程度とやや下降していますが数名程度のクラスター(主に教会・カフェなど)が発生しています。早期の収束を願うのみです。

国際線ターミナル

仁川国際線到着ボード

 仁川国際空港発着の国際線は、韓国と交易や留学などの交流のある国家のみ運航中です。

 海外帰国者の国内家族の姿は見られません。入国ロビーには防御服の検疫官と空港警備員の姿が多く見受けられます。フードコートは以前の30%程度が営業中。

仁川国際線到着出口ロビー

 ソウル金浦空港では、海外旅行をできないなかで国内線が減便ではありますが運航中。

 国際線、全面運航中止で、感染ゼロ状態の台北間の運航が今月より週2便再開することとなっていますが、入国ロビーは近隣住民の休憩所となり早期回復を祈る次第です。

プロスポーツ観戦再開

 プロ野球は8月11日から、プロサッカーは14日から全客席の30%まで開放します。中央安全対策本部は10日の定例ブリーフィングで、前月26日に客席の10%水準で入場を再開し、一部の不足事例を除いて全般的には防疫管理が安定的に運営されているとし、入場規模を拡大すると発表しました。ただし、日常と防疫の両立が安定的に定着するように、競技場内でのマスク着用や座席間の距離確保、飲食禁止、肉声での応援の禁止等の防疫指針の徹底を呼びかけています。