20代社員が行く 関西三都GoToキャンペーン実践記
宿内は賑わう有馬温泉
難波から有馬温泉へ向かう高速バスに乗ると、乗客がぱらぱらといた。難波から有馬温泉へ向かう高速バスは、現在1日2本しか走っていない。難波以外に大阪と神戸を経由するこのバスは、三連休初日にも関わらず、埋まっている席は半分ほどだった。
また、今回の宿は楽天トラベルで予約したが、こちらも楽天トラベルに登録してあるプロフィールの住所で東京都民かどうかを確認しており、試しに知人の東京の住所を登録しているアカウントで予約をしようとすると、GoToキャンペーンを利用できなかった。楽天トラベルの場合は、事前にクーポンを取得する必要がある。なお、GoToキャンペーンのクーポンは使っても消費されるわけではなく、何度でも使える。
チェックインの際代表者の住所、氏名、連絡先と同伴者の氏名の記載を求められたものの、身分証明書の提示などは特別求められなかった。宿の中は、バスの様子からは想像できないほど賑わっていた。泊まったの家族連れ向けの温泉宿だが、プールや露天風呂、お土産もの屋など常に宿泊客がおり、子どもたちの声が響く。もともとが近畿圏等の近場から車やバスで来る人が多い観光地なので、比較的影響は少ないのかもしれない。
しかし、宿の外へ出てみると温泉地を散策する人は非常に少ない。食べ歩きをしている人もおらず、一人もお客さんが入っていないお土産もの屋も多数あった。
お土産もの屋の方に話を伺うと「やっと人が戻り始めたころに第二波と言いはじめて、また客足が遠のいた」「コロナよりもお客さんが来てくれないほうがよっぽど困る」と、私以外他にお客さんのいない店内で、現在の辛い状況を語ってくれた。
初めて見るガランとした京都
有馬温泉から、今度は京都へ移る。有馬温泉から京都へ行く高速バスには、我々以外の乗客は1名だけだった。宿は錦市場のすぐ側で、京都駅から電車で15分、河原町にも烏丸にも歩いていける、天保時代にできた老舗旅館にした。こちらの宿は一休.comで予約してみたが、有馬の宿と同じく身分証明書などは求められなかった。二日間、この宿では一度も我々以外の宿泊客を見かけることはなかった。
そのまま徒歩で錦市場へ行くと、観光客でごった返していた以前の姿はなく閑散としていた。どの店も盛況とは言い難く、訪日観光客狙いだったのであろうドラッグストアなどは、休業の張り紙があった。
試しに店に入ってみると、店主の方と少し話ができた。「こんなこと、店を始めてから初めてで、いつも人通りで隠れてた向かいの店の品揃えを初めてじっくり見た。これがいつまで続くのか、わからないのが怖い」それでも、今は春頃などに比べると大分マシになったともおっしゃっていた。
新京極商店街や花見小路の方も見てみたが、やはり同様の状況だった。閉店や休業の店がちらほらとあり、以前であれば並ばずには入れなかった店も、今はすんなりと入れる。一本裏に入ると人が全くいない、ということも多く、三連休中には見えない、閑散とした京都だった。