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エア・カナダ、バンクーバーの新ラウンジ「シグネチャー・スイート」が再開

  • 2022年5月12日

有償ビジネスクラス旅客専用
ワンランク上の空港ラウンジ体験を提供

「シグネチャー・スイート」専用カウンター

 エア・カナダ(AC)は、バンクーバー国際空港に2020年3月にオープンした新ラウンジ「エア・カナダ・シグネチャー・スイート(The Air Canada Signature Suite)」が5月4日より再開したと伝えた。新ラウンジは、長距離国際線の有償ビジネスクラス旅客専用で、アップグレードやマイルの特典航空券の旅客は利用できない、既存の「メイプルリーフ・ラウンジ」よりもワンランク上の空港ラウンジとした。トロント・ピアソン国際空港に続く2ヶ所目の開設となる。

 ACプロダクト担当VPのアンドリュー・ユー氏は、2020年3月のオープン時のインタビューで新ラウンジの設置について、「夜便など機内に入ってすぐに休みたい人や機内食を利用しない方もいる。そういう方々にビジネスクラス『シグネチャー・クラス』と同様のサービスを出発前に楽しんでいただきたい」と説明。ACではプレミアムサービスの拡充に取り組んでおり、この新ラウンジもその取り組みのひとつ。今後、3ヶ所目としてモントリオール国際空港にも設置する予定だという。

 バンクーバーの「シグネチャー・スイート」は、既存の「メイプルリーフ・ラウンジ」の2階に新たに設置。「メイプルリーフ・ラウンジ」は国際線手荷物検査の目の前だが、2階に上る前に「シグネチャー・スイート」専用のカウンターを設け、クロークも用意した。

ACプロダクト担当VPのアンドリュー・ユー氏

 広さ408平方メートルのスペースには105席を配置し、ACのコーポレートカラーである黒と赤の椅子と白いテーブルが印象的な空間が広がる。階段の上に飾られたアーティスティックなオブジェ、ラウンジ内に展示されているアート作品などは、地元バンクーバーのアーティストによるもの。照明は全体的に抑えられていることから、「メイプルリーフ・ラウンジ」よりもラグジュアリー感が漂い、高級レストランのような特別感を演出している。

 特に料理にこだわりを見せており、ビュッフェスタイルのメニューに加えて、席でオーダーできるアラカルトメニューも豊富に揃っている。監修は、バンクーバーの人気レストラン「ホークワース(Hawksworth)」のシェフ、デイビッド・ホークワース氏。バンクーバー駐在の日本の旅行会社によると、市内の「ローズウッドホテル・ジョージア」に入るこのレストランはバンクーバーでも3本の指に入る人気店で、予約も取りにくいという。

 「シグネチャー・スイート」にはバーカウンターも設置。「シグネチャー・カクテル」をはじめとするカクテル類、上質なワインコレクション、モエ・エ・シャンドンのシャンペン、各種ローカルビールなど、出発前の時間を優雅に過ごせるドリンクが用意されている。

 シャワーやビジネス機器は1階の「メイプルリーフ・ラウンジ」に完備されており、両ラウンジをうまく利用することで、さらに快適な時間を過ごすことが可能だ。

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取材協力:エア・カナダ