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カリブ・中米、「新型コロナウイルス」の影響に伴う各国の状況について

  • 2020年3月4日

全世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス」については、カリブ・中米諸国でも日々ニュースで取り上げられています。

以下に、カリブ・中米各国の状況についてご案内いたします。

ご旅行をご予定の方は、最新情報に十分注意の上、お出かけください。

■ 中南米各国の対応について

◎ メキシコ

メキシコでは、イタリア渡航歴のある2名の感染者が確認され、隔離されています。

日本からの到着便に限定する形でのメキシコへの入国制限は行われておりません。

メキシコ入国の際は、14日以内にコロナウイルス感染地域(主に中国の武漢市)を訪問したか否かを申告する必要があります。

なお、メキシコ政府が発表している新型コロナウイルス感染を疑う症例判断基準は、以下の通りです。

→ 軽症又は重症の急性の呼吸器症状のあるあらゆる年齢層の方。

→ 症状発生前、14日の間に以下の条件に該当する人

 (1) 新型コロナウイルス感染の確定症例、または現在検査中の方と接触歴がある。

 (2) 地域コミュニティ内での感染が報告されている以下の国への渡航歴又は滞在歴がある。

  ** 中国、香港、韓国、日本、イタリア、イラン、シンガポール

◎ キューバ

検疫責任者の発表では、中国、イラン、韓国、イタリア、日本からの渡航者に対して検疫検査を行うと報じられております。

自国民に対しては、自主的に到着後72時間以内にキューバの医療機関にて検査を受けるよう呼び掛けておりますが、外国人旅行者への対応は具体的に発表されておりません。

なお、空港には赤外線サーモグラフィーが設置されているほか、簡易検査できるような設備もあります。

◎ ドミニカ共和国

イタリア人渡航者1名から「新型コロナウイルス」の陽性反応が確認されており、現在治療が行われています。

◎ ジャマイカ

ジャマイカ保健省は、中国に加えイタリア、韓国、イラン、シンガポールへの渡航歴がある人を入国制限の対象とする旨を発表しております。なお、今回の入国制限の措置内容は以下の通りです。

* 過去14日間にイタリア、韓国、イラン、シンガポールを訪れたすべてのジャマイカ人は、検疫の対象となります。

* 上記の国を訪れた人のうち、保健省より感染の可能性が高いと判断された人については政府施設への隔離となります。

 一方、感染の可能性が低いと判断された人は、各県保健局の監督のもと自宅で隔離されることになります。

◎ トリニダード・トバゴ、グレナダ

米国経由でグレナダに入国しようとした日本人旅行者が、空港内の医療車両での待機を命じられ、体温検査の後、発熱がなかったのにもかかわらず同国保健省が管轄するアパートに一時的に隔離される事案が発生いたしました。

同国政府による日本からの渡航者に関する特別な渡航規制は行われておりませんが、今後も入国審査官の判断により、同様の措置がとられる可能性もありますので、渡航の際は十分にご注意ください

◎ エルサルバドル

同国大統領は、新型コロナウイルスの流入を防止するため、韓国およびイタリアからの渡航者の入国を禁止する旨を発表しました。

過去15日(30日という情報もあり)以内に韓国もしくはイタリアに行かれた方は、同国への入国が出来ませんので、ご注意ください。

◎ ベリーズ

ベリーズ入国の際は、同国保健省の通達により、体温検査の結果 38.5度以上の場合は、24時間以上の隔離となります。グループの場合には、同行者も感染の恐れから同時に隔離されます。

◎ グアテマラ

下記に該当する人は、入国禁止となります。

* 入国以前15日の期間において中国(全土)に渡航した外国人

 この措置は、すべての国境、空港、港湾にて実施されます。

* 入国時に赤外線サーモグラフィーにより体温が37度以上あると判断された場合は、隔離措置となります。

同国保健省では、この事態を受け、空港に24時間体制の医療チームを配置いたします。

◎ ニカラグア

同国保険省は「新型コロナウィルス感染症の伝染予防対策の方針」を発表しました。

概要は以下の通りです。

* ニカラグアでは、これまで入国時の検疫において隔離措置を実施しておらず

 また今後も実施しない。

 WHOにより感染危険国とされている国からの旅行者に対しても、感染の症状がなければ、いかなる移動の制限もなく、また出国の制限もありません。

* 何らかの症状がみられる場合には、検査と経過観察のため医療機関への入院が必要となり、その結果、新型コロナウイルスへの感染が確認・陽性と診断された場合には、医療機関へ入院し治療を受けることとなります。

なお現在まで、ニカラグア国内では新型コロナウィルス感染症の感染者は確認されておりません。

◎ コスタリカ

同国では、15日以内に中国への渡航歴がある人は入国不可となります。

現地の報道によると、万が一コスタリカに到着するフライトに感染の可能性がある乗客がいた場合には、通常の乗降客が利用する場所とは離れた17・18到着ホールから降機することになります。

なお、この到着ホールには、検疫緊急事態に備えた設備も整っています。

実際は、38度以上の発熱、咳、呼吸困難など、感染者と思われる症状があり、かつ中国、イラン、イタリア、韓国からの渡航者に限定し、隔離される可能性があります。

◎ パナマ

パナマでは、現在のところ過去14日以内に中国、韓国、イタリアからの入国者に限り、監視を強化しています。

その他の国からの入国者については、入国時に肺炎の症状(発熱、持続的な咳、呼吸困難)が認められる場合に限り、監視及び疫学モニターの対象となる場合があります。

なお現在まで、パナマでは新型コロナウィルスの感染例は確認されておりません。

情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会