IPW、今年も日本から100名超めざす、ラスベガスの進化アピールも
USトラベル・アソシエーション(全米旅行産業協会)は2月4日、5月30日から6月3日まで開催予定の「IPW(International POWWOW)2020」について説明会と懇親会を開催した。IPWは毎年開催されている米国最大級のBtoBの旅行見本市で、52回目となる今回はネバダ州ラスベガスで開催される。全米各地から1000を超える組織が参加し、世界70ヶ国以上から1300人以上のバイヤー、500人以上のメディア関係者が参加する見込み。ラスベガスでの開催は、2013年以来7年ぶりだ。
説明会では、USトラベル・アソシエーションのインターナショナルマーケティングマネージャーであるマイケル・マーティン氏をはじめ、ラスベガス観光局のルース・キム氏、ラスベガスの日本におけるピーアールを担当するネクトワールドワイドジャパンのマージョリー・デューイ氏など、多くの関係者が出席。
説明会の冒頭、挨拶に立った米国大使館コマーシャルオフィサーのヨーチン・マ氏は、2019年の訪米日本人数が前年比7.4%増の約375万人に達したことに言及し、日米オープンスカイ協定に合意によって羽田/米国線の発着枠が24便分増加したことを考慮すれば2020年には「400万人達成も夢ではない」と日本市場への強い期待感を示した。
USトラベル・アソシエーションのリード・マネージャーであるキャシー・レイノルズ氏は本誌の取材に対し、「昨年、アナハイムで開催されたIPW2019では日本からのデリゲーションがトレードとメディアを合わせて100人を突破した。米国にとって日本市場は極めて重要と考えており、今年はさらに多くの方に訪れていただきたい」と日本市場の拡大に意欲を示した。
一方、ラスベガス観光局のコミュニケーションマネージャーであるケイラ・ピーターソン氏は、「ラスベガスはここ数年で飛躍的に発展しており、従来からの"カジノの街"に留まらない魅力を備えている。今年はオークランドから移転したNFLのレイダースが7月にスタジアムをオープンするほか、IPWの開催に合わせて色々な新規プロジェクトのお披露目を予定している」とラスベガスの魅力を強調。「建設ラッシュが進む新しいラスベガスをIPW2020で目の当たりにしてほしい」と語った。
IPW2020のバイヤー登録は、現在オンラインで受け付けており、登録料は2020年2月29日までは早期割引が適用されて1人あたり850米ドル、3月1日から4月22日までは1300米ドルだ。登録料にはサプライヤーとの最大44の商談と、5月30日から6月3日までの宿泊費が含まれる。さらに開催期間中の各種体験やIPW終了後のFAMツアー、MICEツアー、3回のランチョンや2回のイブニングイベントといった豊富なネットワーキング・イベントが用意され、ラスベガス及び米国マーケットについて理解を深めることが可能だ。
なお、無料宿泊を受けるには、6月1日から3日のアポイントメント・セッションに参加し、30以上のアポイントを実施することが条件となる。