KNT-CT、10月取扱額は7%減-内際とも苦戦も、CT海外はプラス
KNT-CTホールディングスの2019年10月の旅行取扱額は、前年比7.0減の462億9157万円となった。6月から8月まで3ヶ月連続で前年を割り込んだ後、9月は4.4%増とプラス成長したものの、再びマイナスに転じた。10月は外国人旅行が11.7%増の20億3131万円と2桁増を達成したが、海外旅行が3.7%減の164億7273万円となり、国内旅行も10.4%減の269億2405万円と前年を下回った。
海外旅行のうち団体旅行は13.8%減の39億6641万円で、一般団体が20.7%減の18億3878万円となったほか、学生団体も6.0%減の20億2763万円と苦戦した。一方、企画旅行は2.2%増と伸長しており、ホリデイが10.6%減の12億825万円となったものの、クラブツーリズムが4.5%増の77億9688万円と牽引した。個人旅行は5.3%減の34億9992万円だった。
定性的には、一般団体では前年に大型の国際スポーツ大会や親睦旅行などがあったことからの反動減が生じたほか、職場旅行などの取り扱い人数も減少。学生団体は修学旅行の単価減や研修旅行の人数減などが影響した。企画旅行では、ホリデイではハワイや欧州、台湾が好調だったものの米国やオセアニアが不調。クラブツーリズムはイタリアやトルコが伸び、米国とオセアニアも堅調だった一方、カナダや中国、そしてベトナム、カンボジア、タイも低調に推移した。香港と韓国はどちらも影響を受けているという。
国内旅行では、団体旅行が1.5%減の102億705万円、企画旅行が13.5%減の132億8959万円、個人旅行が20.9%減の34億2741万円といずれも苦戦。団体旅行のうち一般団体は2.7%減の37億1835万円で、学生団体は0.9%減の64億8870万円と微減に留まった。企画旅行では、メイトが16.4%減の38億7136万円、クラブツーリズムが12.2%減の93億8575万円となった。
団体旅行のうち一般団体は、スポーツイベントやその他大会、会議などの取り扱いは増えたものの、台風などの影響で職場旅行などが減少。学生も、研修旅行などの件数は増えたが修学旅行の人数が減少した。企画商品は、メイトの中国方面は堅調だったが、台風の被害を受けた関東や甲信越、東北は苦戦。クラブツーリズムも、道東が堅調だったものの東北や関東、甲信越は前年を割った。クラブツーリズムは北陸や関西、三陰山陽、四国、九州、沖縄、離島も不調だったという。