主要49社、上期の国内旅行は0.6%増、外国人は10.7%増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2019年上半期(19年4月~9月)の旅行取扱概況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比0.6%増の1兆4627億4711万円、外国人旅行は10.7%増の1200億1062万円となった。
このうち国内旅行は、海外旅行と同様に第1四半期は2.9%増と好調だったものの、第2四半期は1.4%減とマイナスに。上期に国内旅行を取り扱った48社のうち、プラス成長を達成したのは半数の24社だった。取扱額の1位はエヌオーイーで37.8%増の11億3808万円。2位はテック航空サービスで12.2%増の6366万円だった。100億円を超えた企業では日本旅行が11.2%増の1506億1971万円と好調で3位となった。
外国人旅行を取り扱った34社のうち前年を上回ったのは19社。最も伸び率が高かったのは85.8%増の1706万円となった富士急トラベルで、2位はジェイアール東海ツアーズが52.7%増の13億4455万円となった。取扱額が100億円を超えた企業ではKNT-CTホールディングス13社が好調で、32.4%増の142億3667万円。
なお、海外旅行の取扱額は1.4%増の1兆1026億9910万円で、国内旅行および外国人旅行を合わせた総額は1.4%増の2兆6983億1208万円となった。
9月の国内は6.5%増、外国人は28.0%増
9月単月の取扱額は、国内旅行が6.5%増の2447億7978万円、外国人旅行が28.0%増の236億5911万円。国内旅行の取扱額が最も伸びたのは87.4%増の4億7641万円となった三越伊勢丹ニッコウトラベルで、2位は49.2%増の830万円となった菱和ダイヤモンド航空サービスだった。取扱額が10億円を超えた企業では名鉄観光サービスが18.6%増の65億2729万円、100億円を超えた企業では阪急交通社3社が18.3%増の137億1121万円で、それぞれ最も伸長した。
外国人旅行で最大の伸び率を示したのは西武トラベルで298.5%増の2529万円。取扱額1億円以上では農協観光が138.6%増の1億573万円、10億円以上ではKNT-CTホールディングス13社が90.4%増の33億4401万円で、それぞれ最も伸長した。