デルタ新支社長、羽田の成功に全力、「次の70年」への第一歩
デルタ航空(DL)が10月15日に記者懇談会を開催し、7月29日に日本支社長に就任したヴィクター大隅氏は羽田路線の成功が「最大のミッション」と強調した。DLは2020年の夏ダイヤからすべての東京路線を成田から羽田に移す計画。大隅氏は、DLの日本就航70余年の歴史に触れたうえで「本社からは次の70年をどうするか考えろと言われている」と明かし、羽田シフトは「次のフェーズへの第一歩」となるとの考えを示した。
DLは従来、成田をハブとして米国とアジア全体の移動需要を取り込む戦略をとってきたが、羽田の再国際化の流れのなかで、大韓航空(KE)との提携関係を活用できる仁川へハブの機能を移管。日本路線は原則として日本と北米、あるいは米州との間の需要のために運航することとなり、東京路線は羽田へシフトすることとなった。
大隅氏によると、羽田シフトはユーザーの要望を反映したもので、すでに「多くのポジティブなフィードバックをいただいている」ところ。そして、これまでの日本路線は大きく分けて日本/北米間、北米/日本間、北米/アジア間で約3分の1ずつ座席を販売していたのに対し、北米/アジア間をソウル経由に集中させる結果として日本市場向けの座席が大きく増加することから、従来以上に積極的に投資を実行して路線を成功させていきたい考えだ。
特に、本土へのレジャー需要には可能性を感じているといい、ターゲットとする顧客層ごとにパッケージツアーを展開するなど旅行会社とのWin-Winの関係構築をめざす。また、ホテル業界での30年近い経験を持つことから、サービスとDLが持つブランドの向上にも取り組んでいきたいという。
なお、羽田での新設を発表しているラウンジについては現在のTIATラウンジの場所に開設することがほぼ決まったといい、大隅氏は来夏のオリンピック開幕前にはオープンできるのではないかとの見通しを示した。
※詳細は後日掲載予定