HIS、7月は海外・国内・外国人とも前年割れ-シンガポールとグアム好調

  • 2019年8月29日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2019年7月の取扱実績で、総取扱額は4.3%減の450億3638万円となった。HISとオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について社内取引を相殺した上で合計したもので、海外旅行が2.4%減の359億3662万円となったほか、国内旅行も4.6%減の52億6536万円となり、外国人旅行は18.3%減の38億3440万円と前年を約2割下回る結果となった。

 海外旅行は、10連休となったゴールデンウィークからの反動で夏休みの需要がやや減少傾向となったが、アニメとのタイアップが人気のシンガポールやチャーターが牽引したグアムは2割超増加して好調。方面別ではハワイ・ミクロネシアが6.2%増、欧州・中近東・アフリカが1.8%増となったものの、オセアニア・南太平洋は1.3%減、アジアは4.4%t減、北米・中南米は12.8%減となっている。

 販売チャネル別では店舗が3.6%減となった一方、オンラインは15.7%増と好調。商品別では手配旅行が9.0%減、企画旅行が7.0%増であった。ただし、オンラインに限定すると、手配旅行、エアー&ホテル、添乗員付きツアー(インプレッソ)のいずれもプラスとなり、特にエアー&ホテルとインプレッソはいずれも6割超の伸びを示したという。

 また、国内旅行ではキャンペーンで送客を強化しているハウステンボスを含む長崎が4割増、九州が2割増となったものの、主力の沖縄と北海道が苦戦。外国人旅行では、東南アジアからの個人旅行の受注が減少したほか、東アジアでは単価が下落したという。