田端長官、20年の出国者数「2000万人の1割増」を提案
観光庁長官の田端浩氏はこのほど開催した業界誌向けの定例記者会見で、政府目標の期限よりも1年早い、年内の達成の可能性が高まっている年間出国者数2000万人について語り、「今年は2000万人を達成して、2020年はその10%増」をめざしたいとの私案を示した。昨年7月末の就任からの1年間を振り返るとともに、今後の抱負について述べたもので「JATAにも働きかけたい」という。
10%増の根拠として田端氏は、オリンピック・パラリンピックの開催年は出国者数が減少する傾向が見られる一方で、来年には首都圏空港の発着枠拡大などの追い風が吹くことを説明。また、さらなる新規路線の開設やチャーター便の増加、地方における海外旅行需要の喚起などにも期待を示し、外交面で重要性が増しているツーウェイツーリズムに引き続き注力する考えを示した。