日本旅行業協会（JATA）はこのほど、昨年に続き2回目となる「働き方・休み方改革、ダイバーシティ推進に関するJATA会長表彰」の受賞者を決定した。会員企業の優れた取り組みを広く周知し、業界全体で働き方改革とダイバーシティ推進を後押しすることがねらい。

　今年の応募数は「働き方・休み方改革部門」が1件増の10件、「ダイバーシティ推進部門」が5件増の8件。それぞれの大賞には、ジャルパックの「WHIPによる自律的な働き方改革の取組み」、JTBの「皆で『声を見る』を身近に」およびジェイアール東海ツアーズの「仕事と家庭の両立および多様な生き方を支援するための取組み」を選出した。

　ジャルパックに関しては、独自のプロジェクト「WHIP（Work and Holiday Innovation project）」で、コミュニケーションと健康増進施策を柱に各種の取り組みを実施し「健康経営優良法人2019 ホワイト500」の認定を受けたことを評価。また、ワーケーションや時間・場所にとらわれない働き方改革を本格的に推進したことなども評価した。

　JTBについては、聴覚障がい者用のコミュニケーションアプリ「UDトーク」を活用して、営業同行や会議の積極的な参加など活躍の幅を広げたことを評価。ジェイアール東海ツアーズについては、女性の活躍に向けた各種の取り組みに加えて、新幹線通勤制度や育児休暇取得制度など、性別を問わない制度の運用にも努めていることなどを評価した。

　なお、今回も昨年と同様、すべての応募案件に賞を授与。表彰式は今月下旬のJATA総会にあわせて実施する。詳細は以下の通り。