JTB、3月海外は9%減-近距離アジアは好調、訪日は27.8%増

  • 2019年6月2日

 JTBグループ12社の3月の営業概況で、海外、国内、訪日旅行などを含む国際旅行を合計した総取扱額は前年比3.1%減の1541億4500万円となった。海外旅行が9.3%減の510億1400万円、国内旅行が2.0%減の927億600万円となったものの、国際旅行が27.8%増の104億2600万円と前年を上回った。

 海外旅行のうち団体旅行の取扱額は9.7%減で、一般団体が15.2%減となったものの、教育団体は6.2%増とプラス成長。また企画商品は9.1%減で、ルックJTBとJTBお買得旅が0.2%増、このうちメディア企画商品は18.5%増と好調だったものの、支店レベルで取り扱った企画商品が前年比で低調だったという。

 海外旅行全体の取扱人数は6.6%減で、日本出国者数に占めるJTBグループのシェアは2.1ポイント減の14.7%。方面別では台湾が5.4%増、香港が3.0%増と前年を上回った。ルックJTBとJTBお買得旅に限ると全体が1.2%減で、韓国が10.7%増と好調だったほか、グアム・サイパンが8.9%増、オセアニアが8.1%増などとなった。

 国内旅行では、団体の取扱額が1.2%減で、内訳は教育団体が1.6%減、一般団体が1.1%減。一方、企画商品は2.1%減でこのうちエースJTBは5.0%減だった。エースJTBの取扱人数は7.8%減で、方面別では北海道が1.1%増とわずかに前年を上回ったが、それ以外では東北と関東がそれぞれ5.2%減などと苦戦した。

 このほか、訪日旅行では「サンライズツアー」の4月の人員ベースの予約実績が0.3%増と前年を上回った。5月以降の予約状況は5月が0.2%増、6月が9.6%増、7月が1.5%増などとなっている。また「JAPANiCAN.com」における4月の人員ベースの取扱実績は5.0%増で、5月以降の予約状況も5月が7.4%増、6月が17.0%増、7月が2.8%増と好調に推移している。